英検5級合格はリスニング対策が重要!得点アップへの勉強法とコツ
英検5級は、英語学習を始めた人が最初に挑戦する試験として人気があります。しかし、日本語とはリズムや発音が大きく異なるため、リスニングに苦手意識を持つ人も少なくありません。
この記事では、英検5級のリスニングで正答率を上げるための効果的な勉強法や、試験本番で役立つコツを分かりやすく紹介します。読み終える頃には、合格に向けてどのようにリスニング対策を進めればよいかがしっかりイメージできるでしょう。リスニングに不安がある方はぜひ最後までお読みください。
英検5級リスニング試験のレベルは?
英検5級は、英語学習を始めた方が最初に目指す級です。英語レベルはおよそ中学初級程度で、基本的な英語を「聞いて理解する力」や「簡単に表現する力」が求められます。出題内容は、英語の基礎力を問われる問題が中心です。
リスニング問題では、日常生活の身近なシチュエーションが多く扱われます。具体的には家庭や学校、地域のお店や公共施設、電話でのやり取りなどが主な場面です。
また、取り上げられる話題は、家族・友達・学校生活・趣味・旅行・買い物・スポーツ・食事・天気・自己紹介・休日の予定など生活に密着した内容が中心になります。
英検5級リスニング試験の出題形式と合格点
英検5級のリスニングは約20分で、出題数は25問です。
【リスニング問題の構成】
英検5級一次試験の合格CSEスコアは419点で、これは満点の約49%に相当します。しかし、CSEスコアは統計学的手法によりそれぞれのスキルのバランスも加味されるため、例えリーディングで満点を取ってもリスニングの得点が不足すると合格できません。
英検5級は聞き取りやすい英語のため、リスニングは80%以上の得点を目標にしましょう。目安としては、25点満点中21点以上(正答率84%以上)が合格ラインです。
英検5級リスニング対策の勉強方法
英検5級合格に向けた、効果的なリスニング勉強法をご紹介します。ポイントは次の3つです。
- ・リスニングの頻出表現を学ぶ
- ・過去問や問題集を繰り返し解く
- ・英語の発音やリズムに慣れる
英語の発音が苦手でも、正しい対策を行えばリスニング問題はぐっと解きやすくなります。
リスニングの頻出表現を学ぶ
英検5級のリスニングには、繰り返し出題される「定型表現」があります。この定型表現に慣れていないと難しく感じる可能性があるでしょう。
まずは、頻出の定型表現をそのまま覚えるところからです。聞こえた瞬間に反射的に答えられるようになれば、得点につながります。
英語は日本語とはリズムが異なるため、聞き取りづらい単語があるかもしれません。特に、会話やイラスト内の「数字」や「行動」に関する英語を正しく理解できるかどうかが重要です。頻出表現を学び、聞き取った英語を頭のなかでイメージと結びつけられるよう練習しましょう。
過去問や問題集を繰り返し解く
問題演習を重ねることで、次の力が身につきます。
- ・試験形式に慣れる
- ・時間配分をつかめる
- ・リスニングのコツが分かる
また、問題を解いたあとは必ず答え合わせを行いましょう。解説を読み「なぜその答えが正解なのか?」を理解することが大切です。間違えた問題はそのままにせず、次は正解できるように繰り返し練習しましょう。
慣れてきたら、本番と同じ時間を測って解く練習もおすすめです。アウトプットを重ねることで、リスニング力は確実に伸びていきます。
単語の発音や英文のリズムに慣れる
英検5級のリスニングは、シンプルな構造の文章をゆっくり発音する特徴があります。単語同士が強くつながって発音されるケースも少ないため、単語そのものの音を正しく覚えているかが非常に重要です。そのため、英語の音に慣れるリスニング対策をしっかり行いましょう。
効果的な学習法の一つとして「シャドーイング」があります。シャドーイングとは、音声を聞きながら、後から追いかけて発音する練習法です。テキストを見ながら、カタカナに頼らず聞こえた音をそのまま真似して発声します。英語の音に慣れれば、テキストを見ずに復唱できるようになるでしょう。
単語や文法を知識として覚えるだけでなく、実際に声に出して練習することで、英語力としてしっかり定着します。
英検5級のリスニング試験本番|解答のコツ
本番の試験で合格率を高めるためには、いくつかのコツや注意点を押さえておくことが大切です。
- ・リスニング問題を先読みする
- ・すべて聞き取れなくても焦らない
英検5級合格のためには、日々の学習に加えて、試験当日に実践できる対策が合格への大きな一歩となります。
リスニング問題を先読みする
英検では、リーディングとリスニングが同じ問題冊子です。そのため、リスニング問題を事前に確認できます。
- ・先に筆記試験(リーディング)を実施
- ・筆記試験の終了時刻になると、自動的にリスニング試験へ移行
- ・筆記試験の途中でも、リスニング問題を確認できる
各問題の先読みのポイントを以下にまとめました。
リスニングが不安な場合は、筆記試験を早めに終わらせ、余った時間でリスニング問題を先読みしておくと余裕をもって解答できるでしょう。
すべて聞き取れなくても焦らない
リスニング問題には決まった出題パターンがあります。そのため、全文が聞き取れなくても正解できる問題は多くあります。各大問での解答ポイントを押さえ、落ち着いて挑みましょう。
第1部では、1人目の発言を聞き、 2人目の発言として最も適切なものを選ぶ問題です。1人目の発言は質問文が多いため、文頭の疑問詞を聞き取れれば正解できる内容が大半です。
- ・Whatから始まる場合「何か?」
- ・Whenから始まる場合「いつか?」
例:
A: When’s the summer festival?
B: On August 25.
第2部では、会話の内容に一致する内容を解答する問題です。放送前に必ず選択肢に目を通し、選択肢に関連する語句を聞き取れるよう意識しておきましょう。なお、会話のなかで複数の解答候補が出てきた場合は、最後に聞こえた単語に注目することがポイントです。
例:
A: Tom, is this red bag yours?
B: No, it’s not. My bag is blue.
質問: What color is the boy’s bag?
選択肢:
1 Blue.
2 Black.
3 Red.
4 White.
第3部では、時刻や時間・値段など数字に関する内容が多く出題されます。あらかじめイラストを見ておき、数字があれば、その発音を思い浮かべたうえ英文を聞きましょう。ただし、イラストには数字そのものが記載されているとは限りません。時計や物の数量などにも注意を払いましょう。
英検のリスニングは2回放送されます。1回目の放送では上記で紹介したポイントを特に注意して聞き取り、2回目で正答を見つけることが重要です。
まとめ
英検5級のリスニング問題は、会話内容や単語の難易度が比較的やさしく設定されています。しかし、今後の英語学習をスムーズに進め、さらに上位級の合格を目指すためには、この基礎レベルで正しい発音や聞き取り力をしっかり身につけておくことが大切です。英検5級の合格はもちろん、将来的な英語力向上のためにも、リスニング対策には丁寧に取り組んでいきましょう。
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