大学受験に一番有利な英語資格は?【英検・TOEIC・その他英語資格】

大学入試の英語試験の代わりに英検やTOEICといった外部検定を利用する大学は、年々増加しています。
さまざまな検定試験が活用されていますが、大学受験を控えた高校生に特におすすめなのは英検です。

この記事では、なぜ英検が最もおすすめなのかを解説しています。TOEICやTOEFLといった他の試験の情報も受験生向けにまとめています。

大学入試において、資格がどのように活用されるのかも例を挙げて紹介しますので参考にしてみてください。

大学受験対策に英検がおすすめなワケ

冒頭でも述べた通り、今あなたが高校生で大学受験のために英語検定試験を受けようと考えているなら、最もおすすめなのは英検です。
理由としては、以下の4点が挙げられます。

  1. 入試に活用する大学が多く汎用性が高い
  2. 学校での勉強内容と重複するため勉強しやすい
  3. 全国どこでも、かんたんに受験が可能
  4. スコアを重視する大学が多いので「不合格」も無駄にはならない

くわしく見ていきましょう。

1. 英検は入試に活用する大学が最も多く汎用性が高い

志望校がまだ決まっておらず、「とりあえず汎用性の高いものを受けておきたい」という場合は、他の試験よりも採用率の高い英検がおすすめです。

外部試験を活用している大学の数は、試験の種類ごとに以下の通りです。

外部試験活用校

上記のグラフで濃い色で表している、英検・TEAP・IELTSはパスナビの検索結果数を参考にしています。

その他は年度や参考サイトがバラバラなので薄い色で表しました。
公式サイトで確認できた数を記載しています。(GTEC:2022年度TOEIC:2022年度TOEFL:2018年度

GTECやTOEICもそれなりに活用校はありますが、やはり英検が強いです。

2. 英検は学校での勉強内容と重複するため勉強しやすい

英検の試験内容というのは、学校で習うレベルに合わせて作成されています。英検3級は中学卒業程度、準2級は高校中級程度、2級は高校卒業程度……のように級と学年が分かりやすく対応しています。
これが、英検活用校が多い理由のひとつでもあるでしょう。

学校での学習内容とかぶる、というのは受験生にとってもメリットです。

試験のため「だけ」にいきなり高度な文法や単語を習得する必要はなく、学校の授業の予習・復習がそのまま英検の勉強になるため時間の節約ができます。

長文などで出てくる話の内容に関しても、TOEICは基本的にビジネス寄りです。それよりは、英検の方が学生にとって馴染みのあるトピックを扱っていることが多く、勉強もしやすいでしょう。

3. 英検は全国どこでも、かんたんに受験が可能

英検の試験会場は全国にあります。

試験日についてもかなり多くの日程から都合のいい日を選べるようになりました。
会場も選べます。(1級・準1級は指定されますが希望地は選択できます)

例えば、IELTSの場合は身分証明書としてパスポートが必要だったり、TOEICは英検に比べるとまだまだ試験会場が少なかったりと、試験内容に関係ない部分で面倒なポイントが見つかります。

英検は申し込みも、試験の流れもとてもスムーズに行えるようになっていて、安心して受験ができます。

4. 英検のスコアを重視する大学が多く「不合格」も無駄にはならない

英語の資格試験の結果は、「点数」「合否」のどちらかで返ってきます。
TOEICやTOEFLの場合は前者、英検の場合は後者です。

「不合格になってしまうと使えない、もったいない」
「TOEICなら点数だからどうにか使える」

と、思う方も多いようです。

ですが、実は英検にもスコアがあります
合否と同時に「CSEスコア」というものも通知され、同じ「合格」でも、ぎりぎり合格だったのか、ほぼ満点で合格だったのかがスコアによって分かるようになっています。

大学側の条件でも「●級合格、かつCSEスコア●点以上」という厳密なものもあれば、「合否は問わず、CSEスコア●点以上」というものもあります。

不合格=無駄になる、という考えは捨てても良さそうです。

エイゴバでは、最短で英検合格に導く「オンライン完結のコーチング」を提供しています。

大学受験に使える英検以外の試験について

さて、他の試験の名前もここまでで出してきました。
それらについても英検と比較しながら、かんたんに紹介していきます。

※料金は全て税込みで記載しています。

TOEIC LR
TOEIC SW

リスニング&リーディングのみのLRと、スピーキング&ライティングのSWがある。
一般的にTOEICといえば前者のLRを指すが、TOEIC活用校の中にもLRのスコアのみでOKの大学と、SWも必要なところがあるので要確認

大学生・社会人向けなので内容がビジネス寄り
受験料はLRが7,810円、SWが10,450円。両方受験すると18,260円と高額になる。

ほぼ毎月開催されるため、頻度の面では英検よりも受けやすい(英検は年3回)。

英検に次いでおすすめの試験。

TEAP

2技能(リーディング&リスニング)パターンと、4技能パターンがある。
入試に活用するのは4技能パターンという大学が多い。
受験料(4技能)は15,000円。開催頻度は英検と同じく年3回。

他の試験と比較すると、活用校が少な目なのが残念なところ。

GTEC

ベネッセの英語4技能テスト。
GTEC Juniorや社会人向けのGTECもあるが、入試に利用されるのは「中学生・高校生対象のGTEC」。
基本的に学校単位での申し込み・受験だがCBTは個人申し込みが可能。

試験中、画面を進めると戻っての回答ができなくなる

年3回開催されるが、実際受験できるのは2回までと決まっている。
受験料は9,900円。

TOEFL

「TOEFL iBT」というのが主に試験に活用される、4技能テスト。
ほぼ毎週末開催され、頻度で言えば受けやすそうだが試験そのものの難易度が高く、試験時間も3時間の長期戦

志望校がアメリカの大学の場合はTOEFLのスコアを求められることが多い。

受験料は245ドル(約33,356円)で、クレジットカードまたはPayPalのみ利用可。

IELTS

TOEFLと同じく難易度の高い試験。こちらもほぼ毎週開催。
志望校がイギリスの場合はTOEFLよりもこちらの試験のスコアが必要な場合もある。

受験料は25,380円。
受験時、身分証明書としてパスポートが必須

比較しやすいよう、英検の基本情報もかんたんに記載します。

英検の受験料は以下の通りです。

形式
英検S-CBT
従来型(個人)
従来型(団体)
3級
7,200円
6,400円
4,300円~
準2級
8,500円
7,900円
5,300円~
2級
9,000円
8,400円
6,000円~
準1級
9,900円
9,800円
9,800円

【参考】 検定料(英検S-CBT) 検定料(従来型)

開催頻度は年3回ですが、英検S-CBTと従来型を合わせると同じ検定回に、同じ級を最大3回受験することができます
(例:「第1回」に "英検S-CBTで" 2級を2回 + "従来型で" 2級を1回。合計3回受験できる)

※英検S-CBTについてはこちらの記事で詳しく説明しています↓

大学受験の資格活用パターン4つ

大学の募集要項を確認すると、英検などの資格をどのように活用するのかも記載されていると思います。

活用方法は、主に以下の5パターンがあります。

  1. 試験免除
  2. 加点
  3. 点数換算
  4. 出願資格
  5. 参考

ひとつひとつ例を挙げながら紹介していきます。

※例に挙げている大学の募集要項は、あくまで2022年7月時点で確認できたもので詳細も省いています。志望校の募集要項は必ずご自身で、各大学のパンフレットなどでご確認ください。

1. 試験免除

英検●級以上をもっていたら、この試験は受けなくてもいいですよ」 というのが試験免除です。

試験そのものがひとつなくなるわけですから、とてもお得なパターンです。他の科目の勉強に集中して取り組むことができます。

採用している大学の例

東日本国際大学|経済経営学部 経済経営学科

【一般入試】A方式、B方式

  • 英検:2級以上
  • TOEIC LR:600以上
  • TEAP(4技能):B1以上
  • TOEFL iBT:50以上
  • IELTS:4.5以上

※GTEC:記載なし

いずれかに該当する場合、合格証・公式スコア証明書の提出をもって、英語科目の筆記試験に替えることができる

【参考】 東日本国際大学 入試情報

東京音楽大学|音楽学部 音楽学科

【一般入試】A日程

  • 英検:準2級以上
  • TEAP(4技能):135以上
  • GTEC:690以上
  • TOEFL iBT:42以上
  • IELTS:4以上

※TOEIC:記載なし

大学が行う試験(英語)の代わりに、いずれかの資格を利用できる

【参考】 東京音楽大学 入試案内

2. 加点

試験自体はありますが、「英検3級ならプラス10点、準2級ならプラス20点を追加してあげますよ
という感じなのが加点です。

試験免除よりも多くの大学で採用されている印象です。

採用している大学の例

関西外国語大学|英語国際学部 英語国際学科

【一般入試】前期日程 S方式

  • 英検:1級⇒+20点、準1級⇒+15点、2級⇒+10点
  • TOEIC LR:860以上(R430以上)⇒80点、675以上(R335以上)⇒90点、450以上(R225以上)⇒100点
  • TOEFL iBT:100以上⇒+20点、71以上⇒+15点、45以上⇒+10点
  • IELTS:6.5以上⇒+20点、5.5以上⇒+15点、4.0以上⇒+10点

※TEAP・GTEC:記載なし

外国語の得点に最大20点を加点し、合否判定を行う。

スコア提出なしでも出願は可能。

【参考】 関西外大 受験生応援サイト

早稲田大学|国際教養学部 国際教養学科

【一般入試】

  • 英検:1級⇒+20点、準1級⇒+14点、2級⇒+7点
  • TOEFL iBT:95以上⇒+20点、72以上⇒+14点、42以上⇒+7点
  • IELTS:7.0以上⇒+20点、5.5以上⇒+14点、4.0以上⇒+7点

※TOEIC・TEAP・GTEC:記載なし

スコアに応じて上記点数を加算。スコア提出なしでも出願は可能。

【参考】 早稲田大学 入学センター

3. 点数換算

加点とよく似ています。
例えば100点満点のテストがあるとして、「英検3級を持っているなら、自動的にあなたは70点です
というもの。
(スコアを提出してもテストの受験自体は必須な所と、任意の所があります)

そして、実際受けたら90点取れた場合は90点の方、つまり点数の高い方を採用してくれる学校もあります。

採用している大学の例

東京藝術大学|音楽学部

【一般入試】

  • 英検:準1級以上
  • TOEFL iBT:72以上
  • IELTS:5.5以上

※TOEIC・TEAP・GTEC:記載なし

いずれかの水準を超えている場合はスコア提出を認め、共通テストの「英語」を満点とみなすその場合も共通テストの「外国語」は受験しなければならない。

【参考】 東京藝術大学 入試情報サイト

浦和大学|社会学部

【一般入試|Ⅰ期・Ⅱ期】

  • 英検:準2級⇒80点、2級⇒90点、準1級⇒100点
  • TEAP(4技能):150以上⇒80点、226以上⇒90点、309以上⇒100点
  • GTEC:690以上⇒80点、960以上⇒90点、1190以上⇒100点
  • TOEIC LR:320以上⇒80点、625以上⇒90点、1150以上⇒100点

※TOEFL・IELTS:記載なし

出願時に申請し、スコアに応じて英語科目の得点に換算

スコアを利用した場合でも、英語試験の受験が可能。その場合は、どちらか高得点のものを採用。

【参考】 浦和大学 入試情報

4. 出願資格

条件を満たさないと出願すらできないパターンです。
志望校の、受験したい形式の募集要項にこの記載がある場合は、何としてもその資格を取得する必要があります。
(同じ大学の"別の受験形式"であれば大丈夫なこともあります)

採用している大学の例

明治大学|商学部 商学科

【一般入試|英語4技能テスト利用方式】

  • 英検:2級以上
  • TEAP(4技能):225以上
  • GTEC(CBT):960以上
  • TOEFL iBT:42以上
  • IELTS:4.0以上

※TOEIC:記載なし

いずれかの基準を満たし、出願時に証明書類を提出できる者のみ出願が可能

【参考】 明治大学 入試総合サイト

早稲田大学|商学部

【一般入試|英語4技能テスト利用型】

  • 英検:準1級以上
  • TOEFL iBT:72以上

※TOEIC・TEAP・GTEC・IELTS:記載なし

いずれかの基準を満たし、出願時に証明書類を提出できる者のみ出願が可能

英検は1級合格、TOEFL iBTは95以上なら5点の加点あり。

【参考】 早稲田大学 入学センター

5. 参考

直接点数などにはなりませんが合否判定の際に参考にしてくれる、というものです。

採用している大学の例

帝京大学|医学部

【一般入試】

  • 英検:CSE2304以上(準1級以上の受験)
  • TEAP(4技能):309以上
  • GTEC(CBT):1190以上
  • TOEFL iBT:72以上
  • IELTS:5.5以上

※TOEIC:記載なし

合否判定の際に参考にする。

【参考】 帝京大学 入学試験要項・出願書類

聖マリアンナ医科大学|医学部 医学科

【一般入試】

  • 英検
  • TEAP
  • GTEC
  • TOEFL iBT
  • IELTS

※TOEIC:記載なし

※いずれも級・スコアの指定なし

試験成績を取得している場合、出願時に別途成績のコピーを提出。

2次試験選考で、他の受験生と同点の場合はこれらの成績も参考に合格者を決定

【参考】 聖マリアンナ医科大学 入学者選抜要項

大学受験のためにに目指すべき級は?

英検の場合、最も試験で活用されているのが「2級」です。

3級や準2級でも何らかのメリットがある大学もありますし、難関大学の場合は準1級を出願資格にしているところもあります。

志望校の条件を確認し、それに合わせて目標を設定するのが一番ですが、まだ高校に入学したばかりだったり、志望校が決定しておらず、どの級を受けたらいいのか分からない場合は、ひとまず2級を目標に勉強をしてもいいでしょう。

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まとめ

大学入試での資格の活用は、学校側にとっても採点の手間などが省け、今後も増えていくでしょう。

数ある資格の中でも、学校の勉強内容と試験内容が一致している英検は、高校生のみなさんにとってもとっつきやすく、また活用している大学も多いため最もおすすめです

級は、2級~準1級を目指しましょう。

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