英検準1級の対策方法は?合格に向けた勉強法を技能別に解説!

英検準1級は実用的な英語力を証明する資格であり、取得によって将来の選択肢が広がる可能性があります。しかし、2級に比べて難易度が数段上がるため、単語習得や長文・面接対策に苦戦している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、英検準1級の試験内容やレベル、合格に向けた勉強法を技能別に解説します。英検準1級の出題傾向や効果的な対策方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

英検準1級の試験概要とレベル・2級との違いは?
まずは、英検準1級を受験する前に知っておきたい試験内容やレベル、2級との違いについて解説します。
英検準1級の試験概要
英検準1級の試験は、一次試験と二次試験で構成されています。
一次試験は、筆記試験(90分)とリスニングテスト(約30分)の2部構成です。筆記試験ではリーディング・ライティングの2技能が測定され、そのあとリスニングテストが実施されます。解答形式は、ライティングのみ記述式(120〜150語のエッセイ作成と要約問題)、そのほかはマーク式です。
二次試験は、約8分の面接形式でスピーキングの技能を測ります。社会問題やライフスタイルに関するテーマが取り上げられる傾向にあり、過去には在宅勤務、キャッチセールス、チャイルドシート、レストランでの喫煙などの話題が出題されました。
英検準1級で求められるレベルは「大学中級程度」
英検準1級のレベルは大学中級程度といわれており、社会生活で求められる英語を十分に理解し、使用できる能力が求められます。英検準1級で出題される話題は以下のとおりです。
話題 | 社会生活一般、ビジネス、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジーなど |
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ビジネスや歴史、文化など社会性の高い話題が出題されるため、英検準1級は「実際に使える英語力の証明」として高く評価されています。
英検2級とのレベル・単語数・合格率の違い
英検準1級は、2級と比較してどのような違いがあるのでしょうか?主な違いを以下にまとめました。
2級 | 準1級 | |
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レベル | 高校卒業程度 | 大学中級程度 |
主な話題 | 学校・趣味・仕事・買い物など | 社会生活一般・政治・歴史・医療など |
必要な単語数 | 約5,000単語 | 約8,000単語 |
合格率 | 約25% | 約15% |
英検2級では高校卒業程度の英語レベルが求められるのに対して、準1級は大学中級程度と難易度が数段上がります。単語は新たに3,000語ほど覚える必要があり、専門的なトピックを取り上げられることもあるため、対策に苦戦する方が多いでしょう。合格率も下がり、難易度が高い試験といえるため、出題傾向に合った対策方法を理解して勉強に取り組む必要があります。
英検2級の対策方法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
⇒英検2級の効率的な対策法は?レベルや学習のコツを技能別に解説

英検準1級取得のメリット
英検準1級は高い英語力を証明できる資格といわれますが、実生活ではどのように活用できるのでしょうか。ここからは、英検準1級を取得するメリットを紹介します。
大学入試で試験免除や加点などの優遇措置を受けられる
英検準1級を取得していると、大学入試の英語の筆記試験が免除されたり、入試の際に得点が加算されたりなどの優遇措置を受けられる場合があります。優遇内容や条件は大学によって異なるため、必ず事前に調べておきましょう。
英検の公式ホームページでは、入試で英検を活用できる学校を紹介しているので参考にしてください。
「英検留学」に活用できる
英検準1級は、資格を利用して海外の大学や高校などに留学できる「英検留学」に活用できます。世界で通用する英語資格といえばTOEFULやIELTSを思い浮かべる方もいますが、英検は北米を含む約400大学・カレッジで留学時の語学力証明として認定されている資格です。
また、海外の4年制大学へ進学する場合に求められる目安スコアは、準1級以上といわれています。将来留学を検討している方は選択肢を広げるためにも、準1級の取得を目指すことをおすすめします。
就職や転職などのキャリアアップに役立つ
英検準1級を取得していると、ビジネスシーンで使える実践的な英語力をアピールできるため、就職や転職活動などのキャリアアップに役立つでしょう。英検には有効期限がないため、一度取得すれば一生ものの資格として履歴書に記載できます。英語力を測定する資格として国内の認知度が高いため、将来的に英語を使う職業に就きたい方は準1級を取得しておきましょう。
【技能別】英検準1級の対策方法・勉強のコツ
英検準1級は難易度が高い試験であり、合格するためには出題傾向に合わせた対策が重要です。ここからは、英検準1級の対策方法・勉強のコツを技能別に解説します。
単語・熟語対策|単語帳や英字新聞を活用する
英検準1級では、日常会話で使用されるものよりも難易度の高い政治・歴史・医療などの話題で使われる単語が多く出題されます。単語帳のほかにも、英字新聞やニュースも活用して単語を習得しましょう。
特にリーディングの大問1「短文の語句空所補助」は語彙力を問われる問題となり、文法知識だけでは解けません。単語は1度見ただけ・聞いただけでは覚えられないため、繰り返し学習して習得しましょう。
英検準1級の単語・熟語対策について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
⇒英検準1級は単語がカギ!重要単語や覚え方・勉強のコツを解説
リーティング対策|過去問を解いて読解力を高める
英検準1級のリーディングは、短文・長文の空欄語彙補充、長文の内容一致選択の問題が出題されます。
長文の内容は自然・宇宙・医療・社会問題などに関する説明文や評論文が出題される傾向にあり、高度な読解力が求められます。制限時間内に長文を読み解く必要があるため、過去問を繰り返し解いて、長文の読解力を高めましょう。ただ過去問を解くだけではなく、単語・熟語の意味や、文章の構造も捉えられるようにしっかり読むことで、英語力の向上にもつながります。
ライティング対策|同義語・型を覚える
英検準1級のライティングは、説明文の英文要約と英作文(意見論述)で構成されています。
英文要約では、パッセージで使われている語句や表現を書き換える必要があります。同義語や類似する表現を覚えることで語彙力を増やしましょう。
英作文では、指定の話題に対する自分の意見と理由2つの記述が求められます。「序論→本論→結論」からなる構成の型を覚え、120〜150語で自分の意見を正しく伝えられるように練習しましょう。
自分の回答が正しいか判断できない場合は、英検対策を熟知した英検コーチングや対策塾を利用するのがおすすめです。添削やフィードバックを受けられるため、より効果的に対策できます。
リスニング対策|過去問で出題形式に慣れる
日頃から英語のニュースで時事問題に興味を持ち、一般的な社会問題に対して自分の意見を英語でコンパクトに伝える練習をしましょう。英語のニュースを読んでおくと、準1級でよく出題されるトピックの知識やボキャブラリーも増やせるため、効率的に対策できます。
英検コーチングや対策塾を利用して、模擬面接を行うのもおすすめです。英検に精通したプロからフィードバックを受けられるため、自分では気づきにくい間違いや癖を修正でき、実践力を身につけられます。

まとめ
英検準1級の試験内容や対策方法について解説しました。英検準1級は難易度が高いため、出題傾向に合った対策を。今回紹介した勉強法を参考にして、対策に取り組んでみてください。
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