英語教師になるには【英検準1級】が必要って本当?
英語教師を目指すなら、英検準1級以上の取得をおすすめします。
すでに中学校などで英語教師として働いている方はご存じの通り、英検の取得は「必須」ではありません。ですが、
「これから英語教師を目指す」
「すでに教師として働いている」
どちらの方にとっても、今、英検準1級以上を取得するメリットは大きいのです。
この記事では、英語教師になるために必要な資格のことや、英検準1級以上を持っているといい理由などを説明しています。
仕事や勉強で時間に追われながらも、英検受験に興味を持ったあなた。ぜひ参考にしてくださいね。
英語教師に必要な資格
英語教師になるのに、英検は必ずしも取得する必要はありません。持っていると良いことはありますけどね。
では逆に「必要なもの(=資格)は何か」というと、それはあなたがどんな所で英語教師として働きたいかで変わってきます。
小・中・高の教師の場合
例えば、小学校・中学校・高校の英語の先生になりたいなら、教える教科にかかわらず教員免許が必要です。(国立・公立・私立すべての学校で、非常勤であっても必要です)
教員免許は、大学・短大で教職課程を修了すれば取れるようになっています。その上で、採用試験に合格すれば学校の先生になることができます。
そして、「英語の」教師になりたい場合は、採用試験で英語実技試験(英語の面接など)があります。
有利になる資格
実技試験は、持っている資格によっては免除されることもあります。
例えば、以下は2021年度の東京都公立学校教員選考の実施要綱の一部です。
英検1級保持者は実技試験免除となっています。
TOEIC、TOEFL、IELTSでも定められたスコアを持っていれば同様です。
塾などの英語教師の場合
一方、塾講師の場合は教員免許は不要です。一般的には、その他の資格に関しても必須のものはありません。
ただ、中には応募資格として「英検●級以上必須」という所もあるでしょうから、「ここで働きたい」という塾や教室があるなら、よく確認してみてください。
有利になる資格
教える対象が小学生ならJ-SHINE、年齢が高めならTOEICなど、有利になる資格は様々です。優遇措置に関しては募集要項に記載されているはずなので、こちらも忘れずチェックしましょう。
一般的には、履歴書に書けるのは英検であれば2級から、と言われています。ですが、ここで目指すのは国語教師や数学教師でなく、英語教師。採用されたいのであれば準1級以上を書きたいところです。
また、学校とは違い、塾は「高いお金を払って、わざわざ通うところ」です。その分、お客さん(生徒)が先生に求める理想も高くなります。資格が武器になる場面は、学校の先生よりずっと多いかもしれません。
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英語教師なら「理想は英検準1級以上!」は、なぜ?
塾でも学校でも、英検の取得は必須ではないことが分かりました。
「でも、メリットがあるなら持っておきたい!」……ですよね! その場合は、「準1級以上取得」を目標にしてください。
英語教師を目指す方、すでに教師として働いている方、どちらにも準1級以上を取得しておくメリットがあります。具体的にはどんなものなのか、見てみましょう。
「英語教師なら英検は2級ではなく、準1級」と、ここで線を引くことが多い理由も分かるはずです。
文部科学省が定めた目標だから
現在、教育委員会や文部科学省は、学校の英語教師に対し「英検準1級以上」の英語力を身に着けるようお願いしています。
目標として掲げられたということは、今後準1級保持者は増えていきます。そうすると、将来的に「準1級以上(または、それと同レベルの他の資格)を持っていない人は英語教師として採用しません」という流れもありえなくはありません。
次からいきなりそうなるかもしれませんし、そんなことは起こらないのかもしれません。ですがいずれにせよ、採用されるワクには限りがあります。今、英語教師をめざしている方は、ぜひ早めに取得しておいてください。
採用試験で優遇措置があることが多いから
こちらも「学校の」「英語教師をめざしている方」向けです。
先に挙げた東京都の学校のように「英検1級保持者であれば試験が丸ごと免除」というところもあれば、準1級でも「試験一部免除」「加点」というところもあります。
埼玉県の教員採用の資料(2022年度版)を見てみましょう。「特定の資格・実績等による加点」の項目です。
準1級以上を持っている場合は10点の加点があるようです。
どうせ取得するなら、「そのうち、後で」とは言わず、採用試験前がいいです。
優遇措置のこともありますが、教師として働くようになったら「想像以上に忙しく、なかなか勉強の時間が取れない」という理由もあります。
とくに学校の先生の場合は、部活の顧問を任され毎日帰宅は夜遅く……ということもあるでしょうから、今のうちに!
自分自身のスキルアップになるから
塾講師・学校の先生、教師を目指す方・現役講師の方。すべての方にとっての大きなメリットがこちら。
勉強して準1級以上を取得することにより、自分自身の英語力を上げられることです。
生徒の中には、帰国子女等もいるかもしれません。公立の小学校なんかだとレベル別にクラス分けはされないので、結構大変です。
彼らは、「英語は普通に話せるけど、文法や翻訳(日⇔英)は苦手」ということが多いのです。最初に頼られるのは、担任のあなたです。
相談されたら、少し英語で教えてあげる必要も出てくるかもしれません。
ネイティブの先生を招いての時間を設けることもあるでしょう。その時も必要に応じて、英語でコミュニケーションを取らなければなりません。
学年が上がると、「今、英検の勉強をしているんだけど」という子も出てくるでしょう。自分が英検を持っていたり、英検の勉強方法を知っていれば、しっかりとしたアドバイスもできますね。
いずれの場合も、英検準1級程度の英語力があれば、問題なく対応できるでしょう。
生徒や親は、先生の資格を見ている!
あなたの生徒たちや、その親は想像以上に「先生の持っている資格」を重視しています。
「教え方が分かりやすい」「優しい」「おもしろい」など先生として評価される部分は色々あるでしょうが、「○○の資格を持っています!」というのは何よりも客観的でわかりやすい情報だからです。
また、数ある英語の試験の中でも一番おすすめなのは「英検」です。
「英語力は高ければ高いほどいい」と思っている割に、「TOEIC◯点」とは何なのかいまいちピンと来ない人も、実際は多くいます。相手が子供であればなおさらです。
「先生は、TOEIC900点なんだよ」と言われても、「それってどのくらい凄いの?」と子供たちは思うのではないでしょうか。
それに比べて、「先生は、英検1級だよ」と言われたらどうでしょう? 「1級! すごい!!」と誰でも納得してくれるはずです。
生徒から「先生みたいになりたいな」と憧れてもらえる方が、授業をするときも精神的に楽なのではないでしょうか。
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自信をもって、英語の先生であるために
英語教師になるのに英検取得は必須ではありませんが、メリットは大きいです。ぜひ準1級以上取得を目指してください。
採用試験での優遇措置は学校によって様々ですが、何より取得していること自体が自信につながります。教師というのは度胸も必要です。自信があれば、それはとても強い味方になってくれるに違いありません。
エイゴバでは、英検準1級の取得も最短3ヶ月で可能です。とにかく早く取得してしまいたい、英語教師を目指している方におすすめです。
また、現役講師の方は毎日忙しく、勉強に当てられる1日当たりの時間が少ない場合もありますよね。その場合も、無理のないスケジュールをこちらで組み、最適なカリキュラムを提案しております。
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