コーチングとティーチングの違い|コーチングは英語学習に最適?
英語の学習法として「コーチング」という言葉を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
近年人気が上昇している「英語コーチング」ですが、「そもそもコーチングって何?聞いたことはあるけど、実際どんなことをするの?自分に向いているの?」など気になる方も多いと思います。
そこで本記事では、「コーチング」に焦点を当て、よく比較される「ティーチング」との違いも含めて詳しく解説します。スポーツやビジネスの場でも使われている「コーチング」が、なぜ英語学習に向いているのかを知り、ぜひ今後の英語学習の参考にしてください!
そもそもコーチングとは?
「コーチング」の言葉の由来は、英語の「Coach」から来ており、「馬車」という意味です。馬車が目的地まで運んでくれるというニュアンスから、目標達成に導くプロセスを指すようになりました。
コーチングの歴史はスポーツコーチングから始まったとされており、現在では教育現場でも「学習者が目標にたどり着くまでのサポートをする手法」として広まってきました。
コーチングでは、指導者が学習者の能力・スキルを引き出し、可能な限り学習者が自力で目標を達成できるよう、導いていきます。さらに指導者は、学習者が自ら成長できるような環境を作り、学習者が指導者の下を離れても、自力で問題を解決していけるようになることを目指します。
コーチングとティーチングの違いって?
よく比較される「ティーチング」との違いについて解説します。
ティーチングは、英語の「Teach(教える)」から来ており、教師や指導者が、学習者の知らない知識や技術などを教える方法です。「教える」場面では上下関係が発生するので、概ね一方通行で進んでいきます。ティーチングのゴールは「学習者が目の前の課題を習得すること」です。
一方コーチングは、教えるのではなく、学習者が自力で目標達成できるよう導く方法です。コーチが学習者に質問をしながら学習をサポートし、学習者のなかにある答えを引き出していくので、双方向のコミュニケーションで進んでいきます。答えを掴むのは学習者自身で、そのプロセスも一緒に学んでいきます。コーチングのゴールは「目標を達成し、その能力を身につけること」です。
コーチングが使われる場面
コーチングは導く指導法、ティーチングは教える指導法。この違いが分かったところで、主にコーチングが使われている場面について、具体的にみていきましょう。
スポーツの場|選手の育成
スポーツの場では、以前は監督やコーチが厳しく指導し、選手に強制的に反復練習させる方法が主流の時代もありました。しかし近年では、競技の好成績だけを目的にするのではなく、主体的に行動でき、社会に貢献できる人材の育成を目的とする指導法が広まってきました。
選手とコミュニケーションを取り、選手に合ったやり方で指導するのが「スポーツコーチング」です。スポーツを通じて、壁を乗り越える力や自ら考えて答えを導き出す力を育てる手法として注目されています。
ビジネスの場|社員の育成
ビジネスシーンでは、以前の「トップダウン型」とは違い、社員の自発的な行動を促す手法として人材育成などに取り入れられています。一方的に業務を教えたり役割を与えたりするのではなく、社員に質問しながら、課題解決や目標達成のためにできることを自ら考えるよう導きます。結果として思考力や行動力が身につき、指示待ちではない、高い能力を持った社員を育てることができるのです。
教育の場|各種学校や塾など
学校などの教育現場では、基本的には先生が授業で知識を教えるティーチングが主流です。しかし近年では、個別指導やフリースクールなど、生徒一人一人に寄り添い、個人の能力を引き出すコーチングが注目されています。
ティーチングは1クラス複数名に対して教師が一斉に授業をするスタイルが一般的ですが、コーチングは、指導者が生徒一人一人に個別対応しているケースがほとんどです。これからの社会で求められる主体性や自律性を育てるのに最適な指導法ですが、現場の事情もあり、まだまだ浸透していないのが現状です。
コーチング学習が優れている点
多様性の時代、個性の時代といわれる現代社会にピッタリの指導法であるコーチング。その優れている点を、順に解説していきます。
個人別|一人一人に合わせたオーダーメイド
コーチングは、一人一人に寄り添った個別対応が基本です。コーチングを受ける学習者は、性格や得意不得意、また学習環境などもそれぞれ違います。まずは学習者の今の学力、そして今後の目標を把握し、目標達成のためのプランを作成していきます。そうすることで、無理なく効率的に、学習者に本当に合ったオーダーメイドのプラン作成が可能となるのです。
双方向|一方通行ではなく相談しながら進める
コーチングでは、一方的に知識を教えるのではなく、質問や相談をしながら、学習者が自力で学習できる環境を整えていきます。この双方向のコミュニケーションがとても重要です。コーチが答えを教えずに質問や相談をすることで、学習者は自分のなかにある答えや目標に気づき、自分の力で目標達成に向かっていけるようになります。
継続的|常に見守り伴走する
自分の力で目標達成する力を育てるとはいえ、自分ひとりだけで目標達成まで努力を継続するのは難しいですよね。コーチングは、指導したら終わりではなく、予習・復習のチェックや、生活のなかでの学習時間のアドバイス、モチベーション維持につながるサポートなども行います。学習者を常に見守り伴走して、一緒に目標達成まで導いていくスタイルです。
英語学習にコーチングが向いているのはなぜ?
「日本人は小学校からずっと英語を勉強しているのに、なかなか英語が身につかない」と言われることがあります。それは、学校でのクラス形式の授業だけでは、英語力に大きな個人差が出てしまうからです。また、英語は積み上げ式の教科といわれ、毎日の学習の積み重ねがとても大切です。
コーチングでは、受講者一人一人に専任コーチがつき、現在のレベルを正確に把握したうえで、目指したい英語レベルから逆算して最適な学習計画を立てていきます。さらに授業などの限られた時間だけではなく、毎日の学習時間ややるべき課題もしっかりサポートしていくので、英語力を「実力」として定着させる最適な方法といえるでしょう。
英語コーチングで結果を出しやすいのは?
英語学習に最適な手法である「コーチング」。特に、以下のタイプの方は結果が出しやすいのではないでしょうか。
目標がハッキリしている方
コーチングは「目標にたどり着くまでのサポートをする学習法」なので、目標、特に資格取得を目指している方に向いています。資格試験は日程と合格に必要な学力レベルが決まっており、目標がハッキリしているからです。
コーチングでは専任コーチが生徒のレベルと目標から最適な学習プランを作成してくれるので、学習者はそのプランに添って「学習を進めること」に集中できます。また、学校や仕事で忙しく、つい学習があと回しになりそうなときも、コーチが常に学習状態をチェックしてアドバイスをくれるので、目標達成まで走りきることが出来ます。
今までの学習法で挫折経験のある方
独学や、ティーチング型の英語学習法ではなかなか目標達成出来なかった方にこそおすすめなのがコーチングです。
まずは個別カウンセリングで、現在の英語力だけでなく、今までの学習履歴や途中で挫折してしまった経験、学習を継続するための障壁となっていることなどを相談しましょう。目標達成のためのオーダーメイドプランを一緒に考えてもらえます。また学習を始めてからも、過去の挫折経験を共有したコーチが随所で背中を押してくれるので安心です。
また近年はオンライン学習が選べるコーチングスクールも増えているので、忙しくて通学する時間が取れない方にも向いています。
まとめ
最近注目されている「コーチング」。スポーツ選手育成やビジネスシーンでの人材育成の場で広まっており、教育の場でも積極的に取り入れられ始めています。英語学習においても人気上昇中のコーチングは、特に資格試験の取得を目指す方に向いています。
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