英検とは将来使える英語力に直結する資格|受験に有利なだけじゃない!
英検とは、読む・聞く・話す・書くの4技能をバランスよく測れる日本最大級の英語資格試験です。
2024年度第1回検定から、3級以上の出題形式をリニューアルし、より「使える英語力」を証明できるようになりました。
英検は大学受験に有利といわれていますが、このリニューアルで、今後ますます活用する大学の増加が予想されます。
さらに、現在の社会情勢に添う試験内容の英検は、大学受験だけでなく、将来社会に出てからも役立つ英語力の証明が可能です。
この記事では、英検がなぜ大学受験で有利なのかについて説明します。また、目指すべき級や勉強法も解説します。
読むことで、英検が大学受験に有利な理由が理解できるでしょう。
英検リニューアルってどういうこと?
英検とは、正式名称を「実用英語技能検定」といいます。文部科学省が後援している信用度が高く、国内最大級の英語検定試験です。
大学受験に活用されている英語の外部検定試験(外検)はいくつかありますが、現在最も多く活用されているのが英検です。
その英検が、2024年度からリニューアルされました。以下に詳しくみていきましょう。
2022年度から高校の学習指導要領が変わった!
学習指導要領とは、文部科学省が定めている「授業内容や授業時間数などの基準」です。
高校の学習指導要領は、2022年度から改定されました。特に、英語については知識(どれだけ英語を知っているか)を重視する内容から、運用能力(英語を使って何が出来るか)を重視する内容に変わっています。
4技能(読む、聞く、話す、書く)をバランスよく身につけることが重要視され、改定によって学習すべき単語がさらに多くなりました。
これには、日本の大学生の英語力を世界水準まで引き上げようとする狙いがあります。
2024年度から英検問題の一部がリニューアルされた!
高校英語の学習指導要領の改定を受けて、英検は、よりバランスよく4技能を測る試験になりました。
なかでも、今まで配点の低かったライティングの問題が1題から2題に増え、Eメール(3級、準2級)や要約(2級以上)の問題が追加されています。これは、英語で「読み取った内容に基づいて自分の力で書く」能力が測られる内容です。
ここで高得点を取るためには、知識を詰め込むだけでは足りません。いろいろな場面での英語の使い方を考える力や、表現力を磨いていくことが必要となるでしょう。
英検が大学受験で有利になるのはなぜ?
高校生の英語レベルは、在籍校で差があります。そのため、英語の4技能をバランスよく測れる基準として、外部検定試験を利用する大学が増えています。
英語力を測れる外部試験はいくつかありますが、おすすめなのが英検です。理由は主に以下の4つです。
英検は最も多くの大学入試で採用されている
英検協会の「英検・TEAP・IELTS活用校検索」によると、それぞれの外部試験を活用する大学は482校※です。なかでも英検の採用校が最も多いのが現状です。
※2024年6月現在
英検 |
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TEAP |
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IELTS |
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GTEC |
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このように、ほかの外部試験は英検と比較して採用実績が少ないといえます。
英検の問題は高校の学習内容に合わせて作られている
英検が、高校の学習指導要領に合わせて試験内容をリニューアルしたことからも分かるように、英検の問題は高校の学習内容に添って作成されています。そのため、高校英語の学習がそのまま英検の試験勉強につながるのです。
また、準2級は高校中級程度、2級は高校卒業程度と、各級の目安が学校英語と直結しているため、取得級を英語力の参考にしやすいのも特徴です。
英検は合否だけでなくスコアも利用できる
英検は合否の出る試験なので、不合格の場合は受験に利用できないのでしょうか?実は英検には、「英検CSEスコア」という、世界基準のスコア表示があります。
英検CSEスコアを出願条件にしていたり、合否よりもスコアを優先していたりする大学もあります。そのため、もし不合格であってもスコアを提出すれば優遇されるケースもあります。チャレンジが無駄にならないのは嬉しいですね。
英検は受験料が安く受験機会も多い
受験料、受験機会を比較してみましょう。
検定名 | 受験料(税込) | 受験会場 | 実施回数 |
---|---|---|---|
英検 | (本会場受験・個人) 準2級 8,500円 2級 9,100円 準1級 10,500円 | 全国各地 | 従来型→年3回 S-CBT→毎週土日 |
TEAP | 4技能受験 15,000円 | TEAP→26都道府県 TEAP CBT※→12都道府県 | 年3回 |
IELTS | 25,380円 | ペーパー版→全国主要都市 PC版→全国4力所 | ペーパー版→毎月4回 PC版→ほぼ毎日 |
ここでは主なものを記載していますので、詳細は公式サイトを確認してください。
英検は大学入試でどんな風に活用される?
英検2級以上が対象になる「大学入試優遇制度」には、学科試験免除、加点、得点換算、出願資格、合否判定への参考などさまざまなメリットがあります。主なものを見てみましょう。
英語の学科試験が免除される
指定以上の級の取得で一定の英語力保有を認められ、英語の学科試験(もしくはその一部)が免除されます。受験勉強の時間をほかの科目に割けるだけでなく、受験当日の負担が大きく減るのもメリットです。
条件は大学により異なりますので、志望校の条件を確認してみましょう。
加点される、得点換算される
「加点」は、入学試験の総合点に、取得級に応じて点数が加算されるものです。これはかなり有利な制度なので、志望校で採用していれば、ぜひ取得しておきましょう。
「得点換算」は、取得級に応じて、英語学科試験の得点に決められた点数が換算されるものです。また、英語の学科試験も受験でき、よい方の得点で合否を判断してくれるを行う大学もあります。どちらで高得点が取れるか分かりませんから、この場合は両方受験しておくと、一発勝負での不安を軽減することができます。
出願資格として求められる
指定級を持っていなければ、出願そのものが出来ないケースです。総合選抜や学校推薦に多く見られますが、一般入試で出願資格に英検を求めている大学もあります。
志望校で出願資格になっている場合は、合格のために数回の受験が必要になる可能性も考え、早めの準備が必須です。
大学受験で有利になるのは英検何級?
英検レベルの目安は、準2級で高校中級、2級で高校卒業・大学入試レベル、準1級では大学中級程度です。
準2級も入試の参考にしている大学はありますが、優遇措置を受けられる大学は2級から大幅に増えます。大学受験で英検を有利に活用するためには、2級取得を目指しましょう。
さらに準1級を取得すれば、難関国公立大学の総合型選抜の受験資格も得られます。準1級取得には、実際の社会生活で使える英語をしっかり理解し、ある程度使いこなせるレベルの英語力が必要です。準1級取得は、大学入試はもちろん、入学後の単位認定や、将来の就職・転職にも有利になるでしょう。
英検合格に有利な勉強法は?
英検合格に有利な勉強法は、過去問を解き、出題傾向、自分の英語力、得意不得意を見極めることです。英検公式サイトから過去3回分の問題と解答、リスニング音源が無料でダウンロードできます。2024年度第1回からがリニューアル後の問題です。
こちらでも詳しく勉強法を紹介しています(情報はリニューアル前のものです)。
リニューアル後の問題形式は、リーディング問題が一部削減され、ライティング問題が1題増えました。時間配分が変更され、ライティングの配点が上がっています。
ライティングには「模範解答」しかないため、自分がどのくらい出来ているのか、どうすれば合格点に近づけるのかを自力で判断するのは難しいかもしれません。英検の採点基準に詳しいプロに教わることで、短期間でのスコアアップが期待できます。
まとめ
英検は、世界基準で英語力を示すことが出来る「英検SCEスコア」によって、読む・聞く・話す・書くの4技能をバランスよく証明できる日本最大級の英語資格試験です。
高校の学習指導要領改定を受けて、2024年度から英検の試験内容もリニューアルされました。「大学入試優遇制度」に積極的に英検を活用する大学も増えていますので、入試に向けて、少しでも早い時期に英検2級以上を取得しておけば有利になります。
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