英検は小学生から受けるべき?嬉しいメリットと気を付けたいデメリットとは
英検を受験する小学生が増えていることをご存じでしょうか。小学生のうちから英検に合格しておくと、その後の英語学習がスムーズになるだけでなく、中学入試などで評価されるケースもあります。しかしその一方で、早い段階での受験には注意が必要です。
この記事では、小学生が英検を受験するメリット・デメリットを整理するとともに、どの級を目標にすべきかについても分かりやすく解説します。英検受験を検討している小学生のお子さんをお持ちの保護者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
英検とは|小学生の受験者も多い英語検定
英検は中高生だけでなく、小学生にも広く浸透しています。まずは英検の基本情報と、どのくらいの小学生が受験しているのか確認してみましょう。
知っておきたい英検の基本情報
公益財団法人日本英語検定協会が実施している「実用英語技能検定(英検)」は、日本で最も広く知られている英語の検定試験の一つです。
試験は年3回行われ、「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく測定できます。レベルは5級から1級まであり、準1級・準2級・準2級プラスを含めて全部で8つの級に分かれています。また、2026年度からは6級・7級の新設も予定され、より細かく英語力を把握できるようになる見込みです。
級が上がるにつれて難易度は増し、3級以上になると、一次試験に合格した人のみ面接形式の二次試験に進めます。
小学生の英検受験者数は増加傾向
「英検IBA」「英検Jr.」を含め、英検を受ける小学生以下の人数は年々増加しています。
| 受験年度 | 小学生以下の受験者数 |
|---|---|
| 2020年度 | 325,390人 |
| 2024年度 | 547,536人 |
ここ数年で、小さいうちから英語力を測るニーズが高まりつつあります。こうした背景には、2020年度から始まった小学校での英語教育の変化があります。
- ・小学3・4年生:英語に親しむ「外国語活動」
- ・小学5・6年生:成績がつく「教科」としての英語
新しい学習指導要領により早い段階から英語に触れる機会が増え、その成果を確認する手段として英検を受験するケースが多くなっていると考えられます。
英検を小学生が受けるメリットは?
近年、小学校でも英語教育が本格的に導入され、小学生のうちから英語に触れる機会が増えています。こうした流れを背景に、英語力を測定する「英検」への関心が高まっています。
小学生のうちに英検を受けることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは主なポイントを詳しく解説します。
英語学習の習慣が身に付く
小学生のうちに英検に取り組む大きなメリットは、無理なく学習習慣を身に付けられる点です。例えば「毎日20分」などのルールを設けることで、継続しやすいリズムが生まれます。
また、早期から英語に触れることで、将来的にも余裕を持って学習を進められる点も大きなメリットです。中学生・高校生になると、他教科の難易度が上がったり、部活動で忙しくなったりと、英語学習に十分な時間を確保するのが難しくなります。小学生のうちから少しずつ英語を学んでおけば、日々の積み重ねにより、長期的な英語力の向上につながるでしょう。
子どものやる気や自信につながる
合格という目に見える成果は、子どものやる気を自然に引き出すきっかけになります。英検に受かることで、次の級に挑戦したいという気持ちを育てられる点も大きなメリットです。
また、「英検合格」という目標があることで、日々の学習にも少しずつ目的意識が生まれます。目標から逆算して小さな課題を設定し、それを一つ一つクリアしていく経験は、学習の習慣化にもつながるでしょう。
こうした成功体験は自己肯定感を高め、英語だけでなくほかの教科や今後のさまざまな挑戦にも良い影響を与えてくれます。
中学受験に有利になることも
英検の取得は、将来の受験においてもメリットがあります。
近年では、高校や大学だけでなく、中学受験でも英検を活用できる学校が増えてきました。首都圏模試センターの調査によると、英検を入試に活用する中学校は、2014年度の15校から2025年度には140校へと大きく増加しています。
以下は、英検合格級に応じて受けられる優遇措置の一例です。
- ・入試の得点に加点される
- ・英語試験が免除される
このように、英検は単なる資格試験にとどまらず、受験戦略の一つとしても重要な役割を果たしています。
英検を小学生が受けるデメリットは?
英語力の証明として人気の英検ですが、小学生のうちから受験することにはメリットだけでなく、注意しておきたいデメリットもあります。
受験を検討する際は、子どもの成長や気持ちに与える影響も踏まえ、慎重な判断が大切です。ここでは、小学生が英検に挑戦する際に、保護者が押さえておきたいデメリットを紹介します。
プレッシャーが強いと英語への苦手意識につながる
英検対策に力を入れすぎるあまり、子どもが英語を苦手に感じてしまう場合もあります。
以下は、子どもに精神的なプレッシャーがかかりやすい状況です。
- ・親に「毎日勉強しなさい」と言い続けられる
- ・不合格だったときに落胆した態度を見る
- ・周囲の子どもと比較される
このような心的負荷が子どもにかかる結果、英語への苦手意識や学習意欲の低下につながるケースも少なくありません。
そのため、子どもが楽しみながら学べる環境づくりは保護者にとって大切です。無理に勉強を強いるのではなく、子どもが「英語って面白い」と感じられる経験が、長く学び続けるための鍵となります。
ほかの学びや成長の時間が少なくなる
小学生の時期は、学力だけでなく人間関係や社会性を育む大切な時期です。学校生活や友達との遊びを通じ、多くのことを自然に学んでいきます。そのため、英検対策や勉強中心の生活になると、成長期に必要な社会経験が十分に積めない可能性もあります。
また、この時期は母語である日本語の力を養う年齢です。語彙力や読解力の土台が十分に育たないまま英語学習に偏ると、結果的に両方の言語の理解が中途半端になってしまうリスクも指摘されています。
英語学習や英検に偏りすぎず、子どもの発達段階に合った無理のない学習バランスを意識することが大切です。
英検合格まで費用負担がかかる
英検は継続的に受験するケースが多く、費用面の負担も無視できません。主な費用には、英検の受験料や問題集などのほか、塾や英会話教室に通う場合は月謝代も含まれます。
【英検の検定料】
| 受験級 | 本会場での検定料金(2026年度〜) |
|---|---|
| 5級 | 4,000円 |
| 4級 | 4,600円 |
| 3級 | 6,800円 |
| 準2級 | 8,400円 |
| 準2級プラス | 8,600円 |
| 2級 | 9,000円 |
| 準1級 | 10,400円 |
| 1級 | 12,400円 |
多くの場合、同じ級を複数回受験したり、合格後に次の級へステップアップしたりするため、その都度費用が発生します。そのため、費用負担を考慮し受験スケジュールを組む必要があります。
小学生におすすめの英検のレベルは?
小学生が英検を受験する場合、無理のない範囲でステップアップできる5級〜3級がおすすめです。英語レベルと主な受験者は以下の通りです。
| 受験級 | 英語レベル | 主な受験者 |
|---|---|---|
| 5級 | 中学初級程度 | 小学校中学年〜中学生 |
| 4級 | 中学中級程度 | 小学校高学年〜中学生 |
| 3級 | 中学卒業程度 | 中学生 |
まずは、子どもと一緒に過去問を解き、自己採点から受験級を見極めましょう。また、以下の点も一緒に確認しながら進めると、実際の試験で役立ちます。
- ・マークシートの塗り方
- ・問題冊子の進め方
- ・試験の流れ
もし5級が難しい場合は、よりやさしいレベルの「英検Jr.」や、2026年度より新設される6級・7級も検討すると良いでしょう。子どもの理解度に合わせて、無理なく楽しくステップアップしていくことが大切です。
各級の詳しい勉強方法や親のサポート法などは、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
まとめ
小学生の間でも英検を受験する子どもが増えており、合格した級によっては中学入試で有利になる場合があります。また、学習習慣が身に付き、やる気や自信につながるというメリットも期待できます。
しかしその一方で、過度なプレッシャーが大きな負担となり、英語への苦手意識を生んでしまう可能性も少なくありません。また、学習に偏り過ぎて社交性の発達やほかの学びの機会が損なわれてしまうケースも見られます。保護者は子どもの状況やモチベーションを丁寧に見極めながら、英検を無理のない形で取り入れ、成長につながる経験として活用していきましょう。
英検に特化したエイゴバなら、一人ひとりに合ったコーチングが可能です。お子さんの進捗に合わせた英検合格へのフォローをきめ細かに行います。まずはこちらより内容を確認してください。
