英検準1級の英作文、テンプレートで合格できる?
英検準1級を受けてみたいけれど、英作文が心配という方、多いですよね。
「どんな準備をすればいいんだろう?」「テンプレートやフレーズを覚えて書くだけで合格できるのかな?」と悩んで、結局まだ申し込めないまま……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、2級からぐっと難易度が上がる準1級ならではの英作文の特徴と、その攻略法について紹介していきます。
ライティングが苦手な方は、ぜひ参考にしてみてください。
2級と準1級で英作文はどう難しくなる?
まず初めに、2級と準1級で求められるライティングの難易度がどう変わるのかを見ていきましょう。
2級はあまり英作文の対策をせずに何となく合格できた、という方は特にこの点をしっかり把握しておくことが大切ですよ。
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英作文、2級と準1級で変わること
準1級を受ける時に知っておきたい2級との主な違いとしては、以下の3つが挙げられます。
- 必要な語数の長さが長くなる
- 理由を書く際の観点が指定される
- 求められる語彙のレベルが上がる
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1. 必要な語数の長さが長くなる
2級の英作文の語数は80語~100語が目安ですが、準1級は120~150語と、1.5倍長くなります。
その分、よりしっかりとした構成で自分の主張を展開し、結論に結びつけることが求められます。①内容②構成③語彙④文法のそれぞれの観点から0~4点がつき、合計16点満点での採点になるのは準1級も変更はありません。
ただ求められる語数が増える分だけ、覚えたフレーズで語数を稼いで見栄えを良くするだけでは対策として不十分と言えるでしょう。
2. 理由を書く際の観点が指定される
2級では、理由を示す際の観点(POINTS)はあくまでも参考情報として、3点が記載されているのみに留まっています。
「POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。
ただし、これら以外の観点から理由を書いてもかまいません。」
と問題用紙には書かれています。
つまり、例えば「美術館は無料開放されるべきか?」というTOPICに対して、
Donations / Learning Environment / Maintenance
という3つのPOINTSが書いてあっても、好きなことを書いても構わないのです。
「税金でまかなうべきだ」とか、逆に「どんどん値上げしても海外の観光客を呼び込める展示をした方が良い」とか、自分のアイディアで自由に書いても合格できます。
ところが準1級になると、POINTSは4つに増え、
「Use TWO of the POINTS below to support your answer.」
と、指示も英語に変わります。
2つの観点を必ず選ばなくてはいけなくなりましたね。
つまり、与えられた議題にそって英語で理論を展開できるかどうかが問われるようになるのです。
この点も、テンプレートの暗記だけでは対策として不十分な理由です。
自分が覚えている英語を書くだけでは、英検側が求める内容に沿っていないとみなされ、減点されてしまうのです。
3. 求められる語彙のレベルが上がる
2級を合格するのに必要な語彙数は約5000語、準1級はおよそ8000語前後と言われています。
それを裏づけるように、2級と準1級では英作文で出題されるテーマも、日常的なものから社会的なトピックにレベルアップします。
過去に出題されたテーマを見てみても、以下のような傾向の違いが見えてきます。
- 2級
- イルミネーションは良いアイディアか
- レストランやスーパーは食品の廃棄を減らすべきか
- 準1級
- 動物由来の製品の使用をやめるべきか
- 頻繁に転職するのは有益か
より難易度の高いトピックに対して、適切な語彙を使えるかが問われているのが分かりますよね。
採点項目の語彙で点数を伸ばすためにも、しっかりと準1級レベルの単語を身につけて、実際に使えるようになっておく必要があります。
準1級の英作文は、構成と語彙がポイント
さきほど、準1級も2級と同じく、①内容②構成③語彙④文法の4つの項目ごとに採点されると触れましたが、準1級では英作文が長くなることもあり、特に構成と語彙を意識しなくてはいけません。
まず内容ですが、与えられたテーマとPOINTSに沿って書ければ、大きく失点することは考えにくいです。また文法についても、構成に力を入れて練習することで、自然と使用する文法の幅を広げていくことができるでしょう。
ノンネイティブスピーカーにとって、まったくミスのない英文を書くことは、そもそもとてもハードルの高いことです。
間違えずに書ける構文を増やしていくことは大切ですが、本番で文法のミスを恐れる必要もないのです。
高得点への鍵は、序論、本論、結論でしっかりテーマをパラフレーズして語彙力をアピールすること。
そして、本論で理由を述べる2つの段落の中でも、トピックセンテンス → 具体的な説明や例 → まとめ、とメリハリをつけて説得力のある議論を展開することです。
ついつい、いくつも理由を挙げて盛りだくさんな内容を書いてしまいたくなるところですが、自分がなぜそう考えるのか、しっかり理由を述べて、結論では新しいアイディアを含めずに改めて意見を主張することが大切ですよ。
英作文、どう練習したらいいの?
さて、自分で実際に英作文を書いてみた後は、どうやって復習すればいいのでしょうか。
書きっぱなしでは、それで本当に合格点に届くのか判断できないですよね。
誰かに読んでもらいフィードバックをもらう
可能であれば、「英検をよく知っている人に見てもらう」のが一番有効です。
オンライン英会話などで海外の先生に見てもらうことも可能ですが、英検の採点基準をよく知らない人に見てもらう時には注意が必要です。
ネイティブスピーカーだからといって、オンライン英会話講師が全員アカデミックライティングに精通しているわけではないので、その点は頭に入れておいた方が良いでしょう。
英検の採点基準を意識する
準1級の合格率は2級に比べると9%ほど低い、15%前後と言われています。(最終公表2015年時点)
リーディングやリスニングに比べ、配点が高い英作文でどれだけ点数を稼げるかが全体の合否を決めると言っても過言ではありません。
特に内容や構成、パラフレーズなどに関しては、英検の採点項目とレベル感が分からない人に見てもらうことで、余計に自信をなくしたり合格までの距離感が分からなくなってしまいがちです。
各項目について自分が何を改善していくべきなのか、常に意識しておくことが重要です。
英検のプロに見てもらうのがおすすめ!
特にライティングは、必ずしも英語で考えて書けば良いというものでもありません。
母語でいかに内容を組み立てて書くかが非常に重要です。
また文法のミスなども、日本語で説明してもらった方がはるかに分かりやすいですよね。
エイゴバでは、英検取得を目標にコーチングのサービスを提供しています。
英検をよく知っているプロのトレーナーが実際にあなたの英作文を採点し、文法のミスや内容まで、英検の評価基準に沿って評価シートを作成してくれますよ。
試験当日、英語で最高のアウトプットをするために日本語で戦略を立て、しっかり復習する。
お一人おひとりに合わせたカリキュラムで日本人トレーナーがサポートするため、エイゴバならそれが可能になります。
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