英検2級の効率的な対策法は?レベルや学習のコツを技能別に解説
英検2級は高校・大学入試で活用でき、留学や就職など将来にも使える資格です。求められるレベルは高校卒業程度とされており、目標の時期までに合格するためには対策方法を理解し、学業や部活と並行して効率的に学習する必要があります。
本記事では、英検2級のレベルや対策方法、合格につながる学習のコツを技能別に解説します。英検2級の効果的な対策方法を知りたい方や、短期集中で確実に取得したい方はぜひ参考にしてください。
英検2級のレベルや試験内容とは?
英検2級で求められるレベルは高校卒業程度とされています。必要な語彙は5,000語程度で、準2級までで学んできた基礎的な英語を実生活で応用できる能力が求められます。合格に必要な正答率は60%程度、合格率は25%程度です。
英検準2級を保持している場合、2級合格までに必要な勉強時間は170時間が目安とされています。毎日1時間の勉強の場合は約5ヶ月かかるため、合格目標の時期から逆算して計画的な対策が必要です。
「準2級」や新設級「準2級プラス」とのレベルの違いとは?
英検準2級で必要な語彙は約3,600語であるのに対して、2級は約5,000語となり、語彙力が大幅に増えます。2級では論理的な思考や自分で考えて実用的に英語を使う力が求められるため、多くの方が準2級とのレベルの差を段違いに感じるようです。
準2級と2級の間にある壁を乗り越えるために、2025年度から「準2級プラス」が新設されます。準2級プラスは、準2級と2級の中間的なレベルを測定する試験となり、日常的な話題について概要を捉え、情報や自分の意見を基本的な語彙を用いて伝えられる能力が求められます。準2級までは順調に取得できてもなかなか2級に合格できない方は、準2級プラスの新設後に一つずつ級を上げて受験するとスムーズな取得につながる可能性が高くなるでしょう。
英検2級の試験では実用的な英語力が求められる
英検2級の試験は、一次試験と二次試験があります。
一次試験は、筆記試験(リーディング・ライティング)が85分、リスニングが約25分の2部で構成されています。解答形式はライティングのみ記述式、そのほかはマーク式です。英検2級で出題される主な話題は次のとおりです。
話題 | 学校、趣味、旅行、スポーツ、映画、買い物、音楽、食事、道案内、天気、教育、科学、仕事、自然・環境、医療、海外の文化、歴史など |
二次試験は、約7分の面接形式でスピーキングの技能を測ります。過去の出題例は、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業などで、社会性のある話題が出題される傾向にあります。
英検2級取得のメリット
英検は、英語における4技能「読む・聞く・書く・話す」を測った信頼度の高い資格であるため、人生のさまざまな場面で活用できます。ここからは、英検2級取得のメリットを紹介します。
大学入試で有利に使える
大学入試で試験の免除や加点などの優遇措置が受けられる級は「2級以上」の場合が多く、英検を取得していると入試で有利に働きます。
ただし、大学入試で英検を利用する場合は、有効期限が設けられているケースがあるため注意が必要です。有効期限は学校によって異なりますが、出願時から2年以内の取得であれば多くの大学で活用できるでしょう。取得時期が早すぎると有効期限を過ぎてしまい、大学入試で活用できない場合もあるため、高校2年〜3年の1学期の期間で取得を目指しましょう。
留学につながる
英検2級の取得は、資格を利用して海外の大学や高校などの教育機関に留学できる「英検留学」につながります。海外の教育機関では、英語力の証明としてTOEFULやIELTSを用いるイメージが強いですが、英検は北米を含む約400大学・カレッジで留学時の語学力証明として認定されているため、留学を考えている方にとっても活用できる資格です。
就職・転職の際にアピールできる
英検2級以上は履歴書に記載できるため、就職や転職の際に英語力を証明する資格として活用できます。英検2級を取得していると、実用的な英語力が備わっていることをアピールできるでしょう。
【技能別】英検2級の合格につながる対策方法
ここからは、英検2級の対策方法を技能別に解説します。出題傾向や学習のコツを把握して対策に臨みましょう。
単語・熟語対策|例文ごと覚える
英検で必要な語彙は、準2級が約3,600語であるのに対して2級は約5,000語と大幅に増えます。語彙力を鍛えるために、英検の単語集を使って繰り返し単語・熟語を覚えましょう。例文をそのまま覚えると単語の意味と使い方も理解できるようになり、リーディングやライティングに活用できます。
英検2級では主に経済活動や社会問題、社会参画に関するトピックが出題されます。収入(income)、receive a discount(値引きを受ける)、set up an appointment(面会を設定する)など、社会的な話題のなかで使われる語彙や表現を覚えておきましょう。
リーティング対策|過去問で長文に慣れる
英検2級のリーディングでは、短文・長文の空欄語彙補充、長文の内容一致選択が出題されます。単語・熟語を覚えておくのはもちろん、時間内に読み解くためにはスピードと集中力が必要です。
長文読解は、説明文とEメールの形式で出題されます。どちらも英文の構造には型があるため、過去問を繰り返し解いて構造の基礎を理解し、長文に慣れましょう。英文のニュースを多読すると、長文を読むスピードを上げられ、英検2級の出題トピックについても考えられます。
ライティング対策|パターンを覚える
英検2級のライティングは、説明文の英文要約と英作文(意見論述)で構成されています。
英文要約では、150語程度の説明文を読み、45〜55語の英文に要約する必要があります。問題文は3段落に分かれているため、各段落で主旨を述べている文を見つけ、1文ずつ要約するように過去問で練習しましょう。
英作文では、指定された話題に対する自分の意見と理由2つの記述が求められます。過去問で英文の構成パターンを覚え、型に沿って英文を書くことで対策できます。
なお、要約や英作文は正解が一つではないため、自分の回答が正しいかチェックしてもらうことが大切です。英検対策のプロである英検コーチングや対策塾を利用して、添削指導を受けるとより確実に対策できます。
リスニング対策|聞き取り練習を行なう
英検2級のリスニングでは、旅行や買い物などの日常的なシーンだけでなく、ビジネスシーンが出題される場合もあります。そのため、まずは英検2級の語彙力を身につけてから、過去問で聞き取り練習を行って出題形式に慣れましょう。
リスニングは問題文が一度しか流れないため、英語を和訳せずに英語のまま状況や話の流れをイメージできることがポイントです。音読にも取り組み、英語を英語のまま理解する力を身につけましょう。
スピーキング対策|繰り返し音読する
英検2級のスピーキング対策には、音読が有効です。語彙の意味や内容、文法を理解した上で繰り返し音読すると、英語のフレーズをインプットでき、英語を英語のまま理解する能力の向上にもつながります。英検のスピーキングテストは質問と解答のパターンがある程度決まっているため、過去問で練習して型を覚えましょう。
なお、スピーキングは面接時のコミュニケーションや意欲的な態度も評価項目に含まれています。アイコンタクトやジェスチャー、表情なども評価対象となるため、英検コーチングや英会話教室を利用して実践力を身につけることをおすすめします。
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まとめ
英検2級のレベルや対策方法について解説しました。英検2級を取得するためには、レベルや問題の傾向を理解して、計画的に毎日学習することが大切です。特に入試に利用する場合や受験が目前に迫っている場合は、現状の英語力と目標との差を明確にし、効率良く学習する必要があります。
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