英検は何級から履歴書に書ける?取得予定でもOK?就職後も有利に!
履歴書は、企業が初めて応募者を評価するとても大切な書類です。社会のグローバル化に伴い、英語力の高い人材を求める企業は増加傾向にあります。英検を持っている場合は、英語力のアピールとしてぜひ記載したいですよね。
本記事では、履歴書に書く際に英検は何級から書けるのか、取得予定でも書いてよいのか、その書き方やアピールの仕方もあわせて解説します。また、就職後の活躍や高収入につながる可能性についても解説しますので、英検を持っている方、これから取得を目指している方はぜひ参考にしてください。
英検を履歴書に書くなら2級から!
英検を履歴書に書くなら、ビジネス英語のスキルとして認められる2級以上がよいでしょう。準2級や3級を書いてはいけないという決まりはありませんが、あまりおすすめできません。
2級のレベルは「高校卒業程度」とされていますので、大学生以上であれば身につけているべきレベルと判断されます。またほかの求職者も2級以上を書いている可能性が高いので、それ以下の級を記載すると、英語力が低い印象を与えてしまう可能性もあります。
ただ、ほかに履歴書に書ける資格がない場合には、学習意欲のアピールとして有効になる場合もあるでしょう。
英検2級のレベルはどのくらい?
では、英検2級は具体的にどの程度のレベルなのか、英検公式サイトをみてみましょう。
級 | レベル | 説明 |
---|---|---|
5級 | 中学初級 | 初歩的な英語。身近な話題。 |
4級 | 中学中級 | 基礎力を伸ばし、より実用的に。 |
3級 | 中学卒業 | 基礎力定着。高校入試レベル。 |
準2級 | 高校中級 | アカデミックな長文が加わる。 |
2級 | 高校卒業 | 社会性のある英文読解が加わる。大学入試レベル。 海外留学、国内での入試優遇・単位認定、履歴書での評価。 |
準1級 | 大学中級 | 実際に使える英語力の証明として高い評価。 |
1級 | 大学卒業 | 世界で活躍できる人材の英語力。英語の知識+発信力と対応力。 |
公式サイトにも2級は「採用試験の履歴書で英語力をアピールできる」と記載されており、多くの企業が参照しています。
英検・TOEICの企業による評価
履歴書に書ける英語力証明の資格として、知名度が高いのがTOEICです。TOEICはビジネス英語に特化した内容なので、就職後に現場で英語を日常的・専門的に使う企業では高く評価されています。
一方、2022年の調査によれば、新卒採用で約9割の企業が英語資格を評価・参考にしており、そのうち5割が読む・聞く・話す・書くの4技能を評価しています。そのなかで、英検は一番採用率が高く、85%となっています。
英検が4技能をバランスよく測れる試験なのに対し、TOEICは一般的なL&Rではリスニングとリーディングの2技能試験です。正確に4技能を証明するには、TOEIC S&Wもあわせて受ける必要があります。
英検は、認知度の高さと4技能を証明できる点で、2級以上であれば十分評価対象になります。また、TOEICでハイスコアを取るには、英検2級以上の英語力が必要です。詳しくはこちらも参考にしてください。⇒英検とTOEICの違いは?ハイスコアにつながる学習のコツを解説!
英検を履歴書に書く際の書き方
履歴書は、自分の学歴・職歴やスキル等を企業にアピールする大切な書類です。正しく書くことが、ビジネスマナーに関する評価にもつながります。
以下に、履歴書記載のルールとより効果的なアピールの仕方を解説します。
資格欄には名称・取得年月を正しく記入
英検は「免許・資格」欄に記入します。必ず正式名称を用いて、「合格」と書きましょう。2級なら「実用英語技能検定2級 合格」と書きます。
取得年月は正しく記載し、ほかの資格と併記する場合は、取得した順に書きましょう。英検の取得年月日は、合格証書の右下にある「発行日」に記載されています。受験した日ではないので注意しましょう。もし、合格証書を紛失したなど、取得日が分からない場合は、英検公式サイトの「過去に受験した英検の合否を確認する」から調べられます。
有効期限はないが取得後2年以内の記載が一般的
英検自体には有効期限はありません。一度取得すれば生涯有効なので、いつ取得した英検でも履歴書には記載できます。
ただし、英語力は磨いていないと落ちてしまうものです。あまり古い取得実績を記載すると、「その後勉強していないのだろうか」「今は実力が落ちているかもしれない」ととらえられる可能性もあります。
TOEICなどほかの英語資格は有効期限2年のものが多く、また、大学入試優遇制度などでも取得2年以内のものを条件にしている大学が多いです。一般的には取得2年以内のものを記載するのがよいでしょう。
取得予定・勉強中でもぜひ記載を!
英検取得に向けて勉強を始めたものの、履歴書を書く時点で取得が間に合わなかった場合は「取得予定」「受験予定」などと書くことができます。
何も書いていないのと、取得に向けて動いている姿勢を書くのとでは、企業に与える印象は変わります。前向きに英語力を磨いている姿勢を記入すると、向上心の評価につながり、面接時の自己アピールで話題にできる可能性もあるでしょう。
記載するときは、取得年月は空欄にし、受験済みで結果待ちの場合は「英検2級 〇月取得予定」、今後受験する場合は「英検2級 〇月受験予定」などと書きます。
英語学習に取り組んだ姿勢もアピールになる!
英検を履歴書に書くメリットは、「高い英語力の証明」だけではありません。「入社後の活躍を見据えて、自主的に努力し、結果を出せる人材」であることもアピールできます。
「高い英語力」として評価されるのは英検2級以上。日常的に、専門的な英語を使う職種であれば、準1級以上です。そのレベルが記載されていれば、高く評価されるでしょう。
もしそのレベルに達していない場合でも、入社後に向けて取得の努力を続けていること、英語力を活かしてどんな仕事で活躍したいかなどを自己PRに記載しましょう。「英語力+前向きな姿勢」を評価してもらえる可能性が高まります。
英検が評価される職種と業界
実際に英語力を活かした仕事にはどんなものがあるのでしょうか。今後需要が高まるとされる職業を、いくつか紹介します。
職業 | 英語の必要性 |
---|---|
SE(システムエンジニア) | 技術情報が英語。国内にも外国人SEが多く、コミュニケーションに必要。 |
商社 | 取引先に海外が多い。 |
ホテル・旅行業界 | 顧客に外国人が増えている、旅行先に海外が多い。 |
営業職 | 取引先を海外や外資系企業へ広げる企業が増えている。 |
教員 | 教育指導要領の改訂で教員に求められる英語力が高まっている。 英検保持者に対し採用試験の一部を免除する自治体もある。 |
医療従事者 | カルテ等の書類や情報収集の際の共通言語が英語。 患者に外国人が増えている。 |
これはほんの一部です。グローバル化が進む今日では、高い英語力が、よりやりがいのある仕事に出会えるチャンスへとつながるでしょう。
英検2級以上の取得は将来の高収入につながる?
英検公式サイトの「英語力とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の関係性調査結果」によると、50代男性は英検を上位級まで取得するほど年収が高くなっています。
これは50代の英検最終取得級別の平均年収調査の結果です。
最終取得級 | 平均年収 |
---|---|
2級 | 788.5万円 |
準1級 | 879.1万円 |
1級 | 1,114.6万円 |
また、入社後に英検やTOEICのスコアを資格手当・昇格・昇給に利用する企業も増えています。例えばソフトウェア開発のSKY株式会社では、2級3,000円、準1級5,000円、1級では7,000円の月額資格手当が支給されます。またデジタルキューブでは、2024年に資格手当が見直され、2級30,000円、準1級50,000の月額支給となりました。
昨今の人材不足や、厚生労働省がリスキリング(学び直し)を奨励する流れもあり、今後も資格手当を拡充する企業は増えていくでしょう。
まとめ
英検を履歴書に書く場合は2級以上がよいでしょう。英語力+前向きな姿勢のアピールとして、ぜひ記載しましょう。2級にまだ合格していない場合でも、取得予定を書くことが出来ます。
さらに英検は、入社後においても活躍の場を広げ、資格手当・昇格・昇給などのメリットにつながります。上位級の取得を目指して、学習を続けていきましょう。
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