英検二次試験に落ちる人の特徴とは?失敗から学ぶ対策と合格への近道

英検の二次試験は、英語による面接です。「英語で話すことに慣れていない」「英会話に自信がない」「一対一の面接は苦手で緊張する」など、二次試験に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
英検二次試験の合格率は、級によって差はあるものの、ほぼ8割です。基本的に、二次試験の方が易しい英語が使われているため、一次試験に合格する英語力があれば、二次試験に合格できる可能性は高いでしょう。それでも二次試験に落ちてしまう原因は、「二次試験の対策不足」だと考えられます。
本記事では、英検二次試験に落ちる人の特徴について解説しますので、ぜひ参考にしてください。効果的な対策をして、自信を持って二次試験に臨みましょう!

英検二次試験の概要と評価のポイントを確認!
英検の二次試験は、Speaking力を評価する試験で、面接形式で行われます。二次試験の入室から退室までの一般的な流れは以下の通りです。
- 1. 入室(挨拶)
- 2. 面接官に「面接カード」を渡して着席(受渡しの会話)
- 3. 受験者の氏名、級の確認(面接官の質問に答える)
- 4. 「問題カード」を受け取る(受渡しの会話)
- 5. パッセージの黙読、音読、質疑応答、ナレーションなど ※級によって内容が異なる
- 6. イラストに関する質疑応答
- 7. 受験者自身に関する質疑応答
- 8. 「問題カード」を面接官に返却して退室(受渡しの会話・挨拶)
評価のポイントは、語彙、文法、内容、発音、そしてアティチュードです。詳しくは英検二次試験を徹底解説!スピーキング対策で磨ける「使える英語力」も参考にしてください。
英検二次試験で落ちる人の主な特徴
英検の二次試験で不合格となってしまう原因は、英語力というよりも、二次試験の対策不足だと考えられます。ここからは、二次試験で落ちてしまう人の特徴と、その対策を紹介していきます。
1.試験の流れを把握していない
二次試験対策で一番重要なのは、試験の流れをしっかり頭に入れておくことです。試験の流れを把握していないと、たとえ英語が理解できても対応に戸惑ってしまい、迷いや緊張から実力を発揮できなくなる可能性があります。
次に何を聞かれ、どう答えればよいかをしっかり把握して、実戦に即した模擬練習をしておけば、落ち着いて受け答えができます。
オススメの対策は、英検公式サイトのバーチャル二次試験を活用したイメージトレーニングです。面接室に入室してから退出するまでの流れを、音声付きのアニメーションで確認できます。
2.日本語を話してしまう
二次試験は「英語の対応力を見る試験」です。そのため、面接中に日本語を話してしまうと減点対象になります。緊張したり、分からなかったりした時につい「えー、」などの日本語が出てしまったり、英単語が分からないときに日本語混じりの英文で答えてしまったりするのも減点対象です。
普段から、分からなくなった時につい日本語が出てしまう場合は、「日本語を一切話さない」という前提で、繰り返し面接の練習をしておくことが大切です。
3.声が小さい・聞き取りづらい
声が小さいと、正しい英語を話していても面接官に聞き取ってもらえない可能性があります。大きな声でハキハキと話すことは、Speakingテストの大事なポイントです。
とはいえ、大きな声で話すことが苦手な方もいると思います。性格的に「大きな声で話すのが難しい」方にオススメの対策は、答えをあらかじめ用意しておき、二次試験の面接練習を何度も繰り返す方法です。
二次試験の受け答えにはよく使われるパターンがあるので、「準備しておいた答えがスラスラ出てくるまで何度も練習しておく」ことで、自信を持って話せるようになります。
4.分からないときに黙ってしまう
面接官の英語が聞き取れなかったときや、聞き取れたけれど何と答えたらよいのか分からないときに黙ってしまうことも減点対象になります。
面接官にもう一度言ってもらいたいときには、「Could you say that again?」や「Pardon me?」(もう一度言っていただけませんか?)などと聞き返せば大丈夫です。
聞き取れたけれど答えを考える間が欲しいときには、「Well…」 や「Let me see」などと言いながら考えましょう。
5.質問に正しく答えられていない
面接官の質問内容が理解できず、質問に対して正しく答えられていない場合も減点対象です。二次試験によく出る質問に慣れていないと、勘違いで質問の意図とは違う答えをしてしまう可能性もあります。そのため、二次試験の質問内容をしっかり把握しておきましょう。
二次試験の主な評価ポイントは語彙、文法、内容、発音です。そのため、質問に対してスムーズに受け答えできるように「正しい答え」の定型表現を覚え、意識して話せるように何度も練習しておくのが効果的です。
6.アティチュード(積極性)が評価されにくい
「アティチュード」は二次試験特有の評価ポイントで、英語で伝えようとする積極的な姿勢、声の大きさや発音、ハキハキと答えているか、などが評価されます。
アティチュードは、問題カードや受験者自身への質疑応答の時だけでなく、入退室時の挨拶や、カード受け渡し時のやり取りなども対象です。さらに、面接官とのアイコンタクトなども重要で、面接開始から終了までのすべての積極性や態度が評価の対象になります。
挨拶を含む「英語での自然な受け答え」ができるように練習し、自信を持って明るく前向きな姿勢をアピール出来るようにしておきましょう。

二次試験までにやっておくべき対策はコレ!
二次試験の合格率は約8割です。不合格になるのは緊張や練習不足から実力が発揮できないケースが多いと考えられますので、準備と練習をしっかりしておけば合格できる可能性は高まるといえるでしょう。
「二次試験に落ちる人の特徴」から考えられる、効果的な対策は次の5つです。
- ・バーチャル二次試験を利用して、試験の流れをしっかり把握しておく
- ・分からないときに、日本語を話したり黙ったりしない練習をしておく
- ・緊張して声が小さくならないよう、何度も模擬練習をしておく
- ・質問に正しく答えられるよう、定型表現を覚えておく
- ・アティチュードが評価されるよう、前向きな姿勢で臨めるようにしておく
以上のポイントに注意して、練習を重ねましょう。

独学での二次試験対策に限界を感じたら?
ここまで「二次試験に落ちる人の特徴」とその対策を解説してきましたが、実際の二次試験は「面接官との対話」です。そのため、自分ひとりでは気付けない課題もあるでしょう。
自分の答えがどう評価されるのか分からず不安なまま試験に臨むと、落ちてしまう人の特徴にある「声が小さい」「黙ってしまう」といった状態になってしまうかもしれません。
そんなときは、「誰かに見てもらう」「本番形式で応える練習をする」ことで、不安材料を減らすことができます。今の自分の課題を把握し、改善点を理解すれば、自信を持って試験に臨むことができます。その自信がアティチュードの評価アップにもつながるでしょう。
英検特化のオンラインコーチングの力を借りよう!
練習相手を友人や学校の先生などに頼めるなら、お願いしてみるのもよいでしょう。しかし、練習相手が見つからない、評価をしてもらうのが難しいなどの不安がある場合には、プロの力を借りる選択肢もあります。
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まとめ
英検二次試験に落ちてしまう人には特徴があります。その共通点は、「英語力」というより、「二次試験対策が不十分」であることです。
二次試験合格のためには、まずは試験の流れを把握し、減点対象になる項目を頭に入れ、英語で受け答えをする際の定型表現をしっかり覚えましょう。そのうえで、模擬面接などの練習を繰り返し、自信を持って受け答えできるようになれば「アティチュード」の評価も上がるでしょう。
一次試験に合格した英語力があるなら、しっかり対策をすることで二次試験の合格率もアップします。効果的な対策で、自信を持って二次試験に臨みましょう!
