英検準1級のメリットとは?進学や就職で有利になる待遇を詳しく紹介
英検2級に合格すると、多くの方が次の目標として準1級を意識するようになります。しかし、「2級でも苦労したのに、準1級に合格できるだろうか」と不安を感じたり、「2級を持っていれば十分では?」と受験を迷ったりする方も少なくありません。
確かに英検2級は高い英語力を証明できる資格ですが、準1級を取得することで、進学・就職・留学などの場面でさらに大きなメリットを得られる可能性があります。
この記事では、英検準1級を取得するメリットや、進学・就職でどのように評価されるのかを詳しく解説します。準1級の受験を迷っている方や、取得する価値について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
英検準1級の試験内容とレベル
英検準1級は、英検2級よりも一段階高いレベルの英語力が求められる資格です。ここでは、英検準1級のレベルや合格率、合格に必要な学習時間について解説します。
英検準1級のレベルと合格率
英検準1級は「大学中級程度」のレベルです。社会生活で必要とされる幅広い英語を理解し、適切に使いこなせる力が求められます。
過去に公表されていたデータでは、英検準1級の合格率は約15%とされ、およそ6~7人に1人が合格できる難関試験です。現在は合格率が公表されていませんが、依然として高い英語力が求められる試験であることに変わりはありません。
また、2級と比較すると難易度が大きく上がる点も特徴です。
- ・語彙レベルが大幅に上昇
- ・長文読解の文章量が増加
- ・英作文の語数が120~150語に
- ・より高度な社会問題や時事的なテーマが出題
さらに、英検2級取得者が準1級に合格するためには、約300時間程度の学習が目安とされています。そのため、計画的な学習と継続的な対策が欠かせません。
英検準1級の試験内容と合格点
英検準1級は、一次試験でリーディング・リスニング・ライティングを、二次試験でスピーキングの技能を測定します。
| 技能 | 試験方式 | 試験時間 | 合格基準スコア |
|---|---|---|---|
| リーディング | マークシート方式 (4肢選択式) | 90分 | 1,792点 |
| ライティング | 記述式 | ||
| リスニング | マークシート方式 (4肢選択式) | 30分 | |
| スピーキング | 個人面接形式 | 約8分 | 512点 |
各技能の満点は750点で、一次試験は3技能合計2,250点満点、二次試験は750点満点です。合格基準は、一次試験が3技能合計1,792点以上、二次試験が512点以上と定められています。
リーディングとリスニングは4択のマークシート方式、ライティングは指定されたトピックについて英語で返信文を書く記述式です。家庭や学校、職場などさまざまな場面を題材に、社会、教育、科学、環境、ビジネスなど幅広いテーマが出題されます。
二次試験は約8分の個人面接形式で行われ、英語のやり取りを通じ、発音・語彙・文法・応答内容・コミュニケーション力などが評価されます。
英検準1級のメリット5点|進学や就職が大きく有利に
英検準1級は、高い英語力を証明できる資格として、進学・就職・留学などさまざまな場面で活用できます。
ここでは、英検準1級を取得することで得られる主なメリットを5つ紹介します。
短大や大学の入試で優遇される
英検準1級を取得することで、大学入試で有利になるケースが数多くあります。特に総合型選抜や学校推薦型選抜では、高い英語力を証明できる資格として評価されやすく、合否判定においてプラスに働く可能性があります。
| 入試での優遇内容 | |
|---|---|
| 試験免除 | 英語試験の一部、または全部が免除される |
| 得点換算 | 英語試験の得点として換算される |
| 得点加点 | 英語試験の得点に加点される |
| 判断材料 | 書類審査や合否判定の際の参考資料として活用される |
なかには、英検準1級以上の取得が出願条件となっている大学や学部もあります。そのため、早い段階で取得すれば、進学先の選択肢を広げられるでしょう。
学校での単位認定に活用できる
英検の取得級により、大学や短期大学の単位に認定される制度があります。2026年6月時点で、準1級取得者を対象として単位認定を行っている大学は131校、短期大学は22校です。
認定される単位数は学校により異なり、1〜4単位程度が一般的です。
【単位認定の例】
| 大学名 | 認定単位数 |
|---|---|
| 国立 秋田大学 | 4単位 |
| 私立 神田外語大学 | 2単位 |
| 国立 東京海洋大学 | 1単位 |
| 私立 日本大学 | 1〜8単位 |
単位として認められる条件は学校によって異なります。入学前の取得が必要な場合や、対象となる学部・学科が限定されている場合もあるため、事前に志望校の公式情報を確認しておきましょう。
海外留学で英語力の証明となる
海外留学では、英語力を証明する資格としてTOEFLやIELTSが広く利用されています。一方で、近年は英検を認定する海外の教育機関も増えており、現在では北米を中心に約400の大学・カレッジが語学力の証明として英検を受け入れています。また、オーストラリアでは全5州の州立高校で英検を活用することが可能です。
英検準1級が留学で評価される理由の一つが、国際的な英語力指標であるCEFRと連携している点です。英検では2022年度から成績表にCEFRレベルが詳しく記載されるようになり、自身の英語力を客観的に証明できるため、留学先への出願時にも活用しやすくなっています。
英検スコアとCEFRについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、CEFRがどのように役立つのか知りたい方は参考にしてください。
ただし、留学先によっては英検だけでは出願条件を満たせない場合もあります。そのため、必要に応じてTOEFLやIELTSなどほかの英語資格の取得も検討することが大切です。
奨学金給付制度が受けられる
英検準1級を取得すれば、奨学金制度や授業料減免制度の対象とする教育機関もあります。準1級取得者向けの支援制度を設けている学校数は以下のとおりです。
| 優遇制度 | 対象校数 |
|---|---|
| 奨学金給付制度 |
|
| 入学金・授業料(一部)免除 |
|
また、一部の私立中学校・高校では報奨金の支給や入学金免除などの制度が用意されている場合もあります。このような制度を活用できれば、進学にかかる費用負担を軽減できる可能性も高いでしょう。ただし、支援内容や適用条件は変更されることもあるため、利用を検討する際は必ず学校の公式ホームページや募集要項で最新情報を確認してください。
就活や転職でプラス評価になる
近年はグローバル化の進展に伴い、多くの企業が英語力を重視しています。英検準1級を取得しておくことで応募できる職種の幅が広がり、キャリア形成にも役立つでしょう。
特に、以下のような職種や業界では大きなアピールポイントになります。
- ・商社
- ・メーカーの海外事業部門
- ・外資系企業
- ・航空・観光業界
- ・国際物流関連企業
- ・教育業界
特に教育業界においては、教員採用試験で英語科受験者を対象に加点などの優遇措置を設けている自治体もあります。優遇内容は自治体や年度によって異なるため、受験前に募集要項を確認しておくことが重要です。
英検準1級のメリットを考える上での注意点
英検準1級のメリットを正しく理解するためには、合格そのものだけでなく、活用方法をしっかり把握することが大切です。
というのも、多くの大学では「出願時から2年以内に取得したスコア・資格」などの条件を設けているからです。英検の資格自体に有効期限はありませんが、高校入学前に取得した準1級は大学入試での条件によっては利用できない可能性を考えておく必要があります。
また、近年は合格・不合格だけでなく、英検CSEスコアを評価対象とする大学も増えています。同じ英検準1級に合格していても、点数により評価が異なるケースもあるため、できるだけ高いスコアの取得を意識することが大切です。
さらに、一部の大学では国際的な英語力指標であるCEFRを活用しています。英検では成績表にCEFRレベルが記載されるため、自身の英語力を客観的に示すことが可能です。準1級に合格していなくても、CEFRレベルが一定の基準を満たしていれば、評価や優遇の対象となる場合があります。
英検準1級のメリットを最大限に活かすためには、級の取得だけでなく、CSEスコアやCEFRレベルも意識して受験することが大切です。
まとめ
英検準1級の取得は決して簡単ではありません。しかし、合格することで進学や就職、留学などさまざまな場面で英語力をアピールできるようになり、2級以上の大きなメリットを得られます。将来の選択肢を広げるためにも、準1級への挑戦は十分価値があるといえるでしょう。
しかし、英検準1級は出題範囲が広く難易度も高いため、やみくもに勉強を進めるだけでは思うような成果につながらない場合もあります。効率よく合格を目指すためには、自分に合った学習計画を立て、継続的に取り組むことが重要です。
エイゴバでは、英検対策はもちろん、一人ひとりのレベルや目標に合わせた学習サポートを行っています。「何から始めればよいかわからない」「限られた時間で合格を目指したい」という方は、お気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
