英語の発音矯正や上達法は?スピーキングで重要なリエゾンを詳しく解説
「英語の発音を練習しているのに、相手に意味が伝わらない」と悩んでいませんか?
日本人にとって英語特有の発音やリズムを身につけるのは、決して簡単ではありません。その理由は、学習環境だけでなく英語ならではの発音の特徴にあります。具体的には、日本語にはない母音・子音の多さや、音の強弱、音の変化などです。
この記事では、英語の発音記号や間違えやすい発音をを中心に、日本人には馴染みのない発音ルール「リエゾン」について詳しく解説します。「英語の発音を矯正したい」「英会話の上達法を知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
英語の発音矯正や上達法を知る前に|英語を聞き取れない理由3つ
「英単語は知っているのに、うまく発音できない」と感じる原因は、単に英語の知識が不足しているからとは限りません。日本人が英語を発音しにくかったり、聞き取りにくかったりする背景には、主に3つの理由があります。
1つ目は、日本の英語教育では「読む・書く」学習が中心になりやすく、英語を実際に話したり聞いたりする機会が少ないことです。そのため、発音を身につけるための練習が不足し、英語の音に慣れていない方も少なくありません。
2つ目は、日本語と英語の音の違いです。日本語の母音が5つなのに対し、英語には20種類以上の母音があり、子音にも日本語にはない音が存在します。そのため、慣れない口や舌の動きに苦戦することがあります。
3つ目は、リエゾンと呼ばれる英語特有の音の変化です。例えば「pick it up」は、単語を一つずつ発音すると「ピック・イット・アップ」ですが、実際の会話では音がつながり、「ピキラップ」のように聞こえることがあります。
英語の発音やリスニング力を高めるには、まず「話す・聞く」機会を意識的に増やすことが大切です。英語特有の音やリエゾンを理解し、実際の音に慣れていくことで、発音やリスニング力の向上、ひいては英会話の上達につながります。
英語の発音矯正と上達法|発音記号と母音・子音
英単語の発音を正確に表すために使われるのが「発音記号」です。発音記号を覚えておけば、初めて見る単語でも、スペルに頼らず正しい発音を確認できます。
ここでは、英語の発音を身につけるうえで重要な発音記号や、特に日本人が間違えやすい母音・子音について詳しく紹介します。
発音記号から発音がわかる
発音記号とは、単語の音を正確に表すための記号です。発音記号を学ぶことで、喉・舌・唇をどのように動かして音を作るのかも意識できるようになります。多くはアルファベットの音と関連しているため、比較的覚えやすいのも特徴です。
英語の母音は、大きく「短母音」「長母音」「複合母音」に分けられます。
| 短母音: 短く発音する | /æ/ /ʌ/ /ɑ/ /ə/ /ɪ/ /ʊ/ /ɛ/ |
| 長母音: 長く伸ばして発音する | /iː/ /uː/ /ɑː/ /ɔː/ /əːr/ |
| 複合母音: 複数の母音を組み合わせて発音する | /aɪ/ /aʊ/ /eɪ/ /ɔɪ/ /oʊ/ |
子音は、発音するときに声帯が振動するかどうかによって、「有声子音」と「無声子音」に分けられます。
| 有声子音: 声帯を振動させ発音する | /g/ /m/ /n/ /ŋ/ /dʒ/ /z/ /ʒ/ /b/ /v/ /l/ /d/ /ð/ /j/ /w/ |
| 無声子音: 声帯を振動させず、息だけで発音する | /k/ /s/ /ʃ/ /tʃ/ /p/ /h/ /f/ /r/ /t/ /θ/ |
英単語の発音をカタカナ表記だけで覚えてしまうと、日本語にはない英語の音を正しく再現できないため注意しましょう。
日本人が間違いやすい母音と子音
英語を話すとき、日本語の母音「ア・イ・ウ・エ・オ」に置き換えて発音すると、ネイティブスピーカーには意図した音が伝わりにくくなることがあります。特に間違えやすい5つの母音を紹介します。
| 母音 | 発音の特徴 | 例 |
|---|---|---|
| /æ/ | 「ア」と「エ」の中間のような音 口を横に広げながら発音する |
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| /ʌ/ | 「ア」とは少し異なる音 喉に力を入れすぎず短く発音する |
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| /ɑː/ | 「アー」と長く伸す音 |
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| /ə/ | 「ア」と「ウ」の中間のような音 はっきり発音せず、力を抜いて弱く発音 |
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| /aʊ/ | 2つの母音を1つの音節として発音する二重母音 後ろの母音を少し弱く発音する |
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また、日本人にとって特に難しい子音が/r/と/l/です。
/l/ は、舌先を上の前歯のすぐ後ろ付近に当てて発音します。日本語の「ラリルレロ」に近く、「like」「library」などに使われています。
その一方、/r/は日本語にはない音なので、特に発音が難しい子音の一つです。舌を引き、舌先をどこにも付けない状態で発音するのがポイントです。「rabbit」「rain」などに使われています。
英語の発音を上達させるには、発音記号・口や舌の位置・発声をセットで覚えることが大切です。特に日本語にはない母音や/r/・/l/のような子音は、カタカナで音を覚えるのではなく、英語独自の音として練習しましょう。
英語の発音矯正と上達法|4つのリエゾン
英語をより自然に発音するためには、「リエゾン(音の変化)」を理解することが大切です。リエゾンは、大きく分けて次の4つがあります。
- 1. リンキング(連結):単語同士の音を連結する
- 2. リダクション(脱落):重なる子音を発音しない
- 3. アシミレーション(同化):単語の組み合わせにより発音が変化する
- 4. 弱形:重要度に応じて発音が弱まる
これらを身につけると、英語をより自然なリズムで発音できるようになります。
リンキング|単語同士の音を連結する
リンキングとは、単語と単語の音がつながって発音されることです。代表的なパターンは次の3つです。
| パターン | 特徴 | 発音例 |
|---|---|---|
| 「母音」+「母音」 | 母音同士が続く場合、間に「w」のような音が入り滑らかにつながる |
|
| 「母音」+「子音」 | 母音で終わる単語と、子音で始まる単語が途切れずにつながる |
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| 「子音」+「母音」 | 子音で終わる単語と、母音で始まる単語がつながる |
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リエゾンを意識すると、英語特有の「単語と単語がつながって聞こえる感覚」をつかみやすくなるでしょう。
リダクション|重なる子音を発音しない
リダクションとは、会話の中で特定の音が弱くなったり、省略されたりして、聞こえにくくなる現象です。
| パターン | 発音例 |
|---|---|
| 子音と子音が重なり前の音が落ちる |
|
| 文末の破裂音が落ちる |
|
| 「/nt/」の「/t/」の音が落ちる |
|
| 「/t/」や「/d/」が子音に挟まれると落ちる |
|
これらは「必ず音を消す」という固定ルールではなく、単語を強調したい場合などは、あえて音をはっきり発音することもあります。また、話し手や発話速度、前後の音によっても変化する点に注意しましょう。
アシミレーション|単語の組み合わせにより発音が変化する
アシミレーション(同化)とは、隣り合う音がお互いに影響を受け、本来とは異なる音に変化して発音される現象です。
| パターン | 特徴 | 発音例 |
|---|---|---|
| 「/s/・/z/・/t/・/d/」+「y」の同化 | /s/・/z/・/t/・/d/で終わる単語と、/y/の音で始まる単語が影響し合い、別の音に変化する |
|
| 逆行同化 | 後ろの音の影響を受けて、前の音が変化する |
|
このような音の変化を知っておくと、リスニングで「知っている単語なのに聞き取れない」という問題を減らせます。
弱形|重要度により発音が弱まる
弱形とは、重要度の低い単語を強く発音せず、弱く短く発音することです。英語では、文の中で特に重要な単語を強く発音し、それ以外の単語を弱く発音する傾向があります。
【強弱のコツ】
- ・強く発音する部分:ゆっくり・はっきり
- ・弱く発音する部分:短く・速く
例)I want to go to the store.
「私はその店に行きたいです」
「want」「go」「store」が内容を伝える重要な単語のため強く発音され、「to 」「the」は弱く短く発音されます。
日本語は音の強弱が比較的少ないため、英語のリズムは難しく感じやすいポイントです。繰り返し音読し、弱形を練習しましょう。
まとめ
英語の発音に苦手意識を持つ方は少なくありません。しかし、英語特有の発音の特徴を理解し正しい発音を身につければ、スピーキング力だけでなくリスニング力の向上にもつながりますの向上にもつながります。発音のポイントやリエゾンを意識しながら、少しずつ発音矯正に取り組んでいきましょう。
また、英検の面接で「うまく発音できるか」と不安を感じている方は、オンラインの英語学習コーチングを活用するのもおすすめです。エイゴバでは、指導力の高い日本人講師から、発音だけでなく、英検の面接で必要となる会話力やスピーキング力についてもアドバイスを受けられます。ぜひお気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
